わたしはベロニカ。
ダックスフントのアンニュイなおんなのこ。
まずは最初にごあいさつ・・・
2019年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
そして本年があなたさまにとって、よき年となりますように♪
よき年ってどんな年なのかしら。
まずは健康ね。
健康なからだは健康な精神がつくるのよ。
そして健康な精神を保つことはとてもむずかしいことなの。
なぜって?
それは世の中、思い通りにならないことが多いからよ。
それは犬でも同じこと。
だからわたしは、
発散するのよ。
ママたちは言うわ。
「7才にもなって、こんなことする犬は見たことがない」って。
だいたい3才を過ぎるころには落ち着いてきて、ボール遊びもだんだんしなくなるそうだわ。
わたしはボール遊びだって現役だし、くさくさするときは手あたり次第クラッシュするのよ。
でね、なんで新年早々、くさくさしているのかというと、じつはママが仕事をふやしてしまったの。
それも、おでかけしてしまうのよ。
そして、その仕事が楽しくて仕方ないというの。
そもそも、ママは家にいながらにして打ち合わせや、販売、制作、ライティングをしていたものを
なぜ急にと疑問におもったわ。
見つけた仕事は夕方から夜にかけてのパートだというの。
要するに昼間の仕事を終えて、ちびちび飲みながらテレビをみているだらけた時間をマネタイズするという目論見らしいわ。
シニア向け分譲マンションのコンシェルジュよ。
長いことお勤めなんてしてなかったのに大丈夫なのかしら?って思ったのだけど、なんかぐいぐいのりのりなの。
ママが言うにはパートをはじめるメリットはいろいろあるのだそう。
まずは
◆収入が増える
◆ボケ防止になる
◆マーケティングリサーチができる
なんだか、さいごのマーケティンなんたらというのはよくわからないけれど、人間ウォッチが楽しくて仕方ないようなの。
そこに住む人、働く人、運営会社。
ひび、めまぐるしく事件が起きては、うむやむになったり、誰かが辞めて行ったりとそれはもう、この国の形が肌で感じられるというわ。
中でも、人生の終わりにシニアマンションを選んでおだやかに暮らすひとから聞く話はとても重みがあって、これからの思いが変わるほどだというの。
たとえば、とても上品なおばあさんがいて、時々これまでの人生の話をしてくれるというわ。
もちろん、波乱万丈にきまっていて、どうやって乗り越えてきたかなんてことを教えてくれるの。
それは、いくつもの小説が書けそうなボリュームよ。
そんな話はまたおいおいきいてもらうとして、わたしママが外へ働きに行くことでとても気がかりなことがあったの。
それは、うちのママがタバコ吸いだということ。
だいたい、4時から10時までの6時間もの間、タバコをがまんするなんてできるのかしら。
当然、ママもそのへんのところは諦めていたわ。
ところがね初出勤の日に主任さんから「タバコすいますか?」って聞かれたの。
当然「はい」と答えたら外で吸ってきていいですよって。
主任さんというのは、そうねはっしーみたいな・・・
というかそっくりなタイプの人よ。
顔じゃなくて、性質が。
ああ、なつかしいわ。
そしてママは言ったわ。
「はっしーが部下であるのと上司であるのとをくらべると、上司である方がはるかに楽である。」と。
え?意味?
それはわからないわ。
ま、とにかくそんなこんなで楽しんでいるようなの。
だけどタバコについては、やっぱり問題があって、よく思わない人がいるのね。当然よ。
そのため本社に通報されてしまったわ。
そして本社はタバコについての取り決めを発表したの。
もうあきらめるしかないでしょ。
だけど、わたしはその取り決めを見て、あぜんとしたわ。
それがコレ。
なんだか、吸っていいことになっちゃってるわ。
わたしはベロニカ。
ママはもうしばらく、このユニークなパートをつづけたいみたいだから
しばらくガマンしなくてはならないと思う。
ああ早く、ママが飽きてくれたらいいのに。