池の柵越え事件

わたしは、ベロニカ。

今日は公園でおそろしい目にあったの。

 

 

いつものように、おやつをもらったり、

草のにおいをかいだりと、お散歩を楽しんでいたわ。

 

 

まだ、小さくて世間を知らない

こももちゃんが、お姉さん犬に、噛まれたり、と

小さい出来事があったりしたけど、まあ、平和なもんだったわ。

 

そう。

日が暮れるまでは・・・・。

 

あたりがすっかり、暗くなって、ぼちぼちと、みんな帰りはじめたころ。

おそろしいものが、公園にやってきたの。

 

 

 

 

みんな、逃げなきゃ！

たいへんよぉ～～～！！

 

【実際のイメージ】

 

 

 

わたしは、いそいで、池の柵の中に、逃げたわ！！！

ママも何を考えているのかしら、

ギャーギャーと、わたしの名前を叫ぶだけで、逃げようとしないの！！

 

わたしは、できるだけ遠くに逃げたわ！！

ママは必死でわたしを　呼ぶけど、おそろしくって足がすくんでしまって・・・。

 

 

 

次の瞬間、ママは、懐中電灯でわたしを照らして

やっと恐怖を感じてくれたわ！！

 

 

 

「べり＝＝＝＝＝！！！」

わたしは、ママがなんと言おうと動けなかったわ。

だって、こわすぎるもの！！

ポッキーちゃんのママが異変に気がついてくれて、見ていてくれたわ！

 

ママは

「誰かぁ、おやつを持っていませんか＝＝＝＝」

と、わけのわからないことを、叫んだわ。

 

あんな化け物がいるのに、おやつどころじゃないでしょ？！

 

さらに、わたしは、ママにリードを引っ張られて、引きずり出されそうになったのよ！！

 

 

 

そして、ママの顔のこわいことったら、

今まで見たことない程よ！！

 

ママは最近、嫌な予感がしていて、ずっと、リードを固く持っていたの。

なのに、肝心な時にはなすから、いけないのよ。

 

化け物はニタニタ笑っているわ！！！

 

 

池に落ちるかもしれない、でも、化け物の方がこわいわ！！

 

そこへ、Pちゃんの、ママがとてつもなく、おいしそうな、おやつをくれようとしたの。

わたし、お腹もすいていたし、飛びつきそうになったわ。

でも、ママは柵から出ないと食べれないところに　おやつを差し出すの。

 

もう、何が何だか！！

 

そして、やっと、わたしの恐怖に気づいてくれたプリンちゃんのママや

ルイちゃんのママたちが、化け物に向かって言ってくれたの！

 

 

 

化け物の持ち主は、ふつう、何を言われてるのか理解できないと

思うんだけど、

「あっ、わかりました！」といって、去って行ったわ！

 

わたしは、ようやく平常心を取り戻して、ママに引っ張られるまま、

柵から、出されたわ。

どよって、見守っていた人たちから、安どの声がもれていたわ！

 

見上げたら、自分のことのように　心配してくれた、福太郎君ママ、Pちゃんママ

プリンちゃんママ、るいちゃんママ、リンちゃんママがいてくれたの。

 

わたしは、すぐにママにだっこしてもらったけど、

ママも化け物のこわさに、腰がぬけていたみたい！

 

わたしは、ベロニカ。

みんな、あったかい。

親身で心配してくれたの。化け物を追いやってくれた

プリンちゃんママは、とっても勇気があるわ！