わたしは、ベロニカ。
分離不安症だから、ママに大切にされているおんなのこ。
今年のはじめ、ママはわたしをおいて、
遠くへ行ってしまったの。
ドイツのルフトハンザに乗って。
ルフトハンザは、犬の機内持ち込みがOKなの。
もちろん、キャリーバッグに入れてだけど
料金は手荷物の超過分として、国際便でも70ユーロ、1万円以下なのよね。
だいたい、貨物室に犬を預けるなんて、ひどいわ!
熱中症で死んだ子もいるのよ。
だからといって、おいていかれたわたし・・・。
悲しくて、おろおろしている頃、
ママは、ドイツ語のメニューに、日本語をみつけて
ケラケラと笑っていたのわ。
そのあと、日本語のメニューを見て、安心していたわ。
そして、スパークリングワインを何度も注文して、
だんだん、ごきげんになっていったわ。
ただ酒に、大喜び!
まったく、なさけないわ。
ルフトハンザは、日本人は巻きずしを喜ぶと思っているのね。
それから、茶そばをつけるのも、よろしくないわ。
ママの気分はもう、ドイツへ向かっているんだから・・・。
それから、貧乏旅で、せまいエコノミーに
しばりつけられているのに、何回も機内食がでてくるの。
飛行機が飛び始めたら、向かう先の現地時間に
合わせて食事の提供があるものなの。
それでも、ママは大喜びで食べ続けていたわ。
そして、雲の上は、アルコールがよくまわるのよ。
どんどん、ごきげんなママ、
わたしのことなんか、忘れてしまっているわね。
それにしても、遠いのね。
中国上空は、インターネットが遮断されるの。
それとセキュリティの事情で、大きくロシアよりに航路がとられているみたい。
窓が、びゃあびゃあに、氷ついてるわ!
ママは、飲み続けられる幸せに、どうでもいいみたいだったけど、
あまりの飛行時間の長さに悟りを開く境地だったんだって・・。
12時間だものね。
やっと、フランクフルト空港について、
その、空港の大きさにびっくり!!
しかも、世界一といっていいくらい厳しい税関の空港なのよ。
今まで、有名な音楽家がヴァイオリンを没収されたりと、
数々のありえないが、あった空港。
でも、ママの頭には、ドイツ=ビール&ソーセージ。
つくなり、思い切り、ストロングなビールを楽しんでいたわ!!
まだ、お昼間だけど、ビールを飲むのが、常識なくらい
みんなビールを飲んでいるわ。
もちろん、ソーセージは何種類もあって、ステキ!
ホットドッグは、バンズにおさまらなかったのよ!
わたしは、泊まり込みのとしくんと、寂しく過ごしているのに。
フランクフルト空港は、広すぎて楽しいらしいわ!
募金箱もすけすけ。
インターネット利用のパソコンも、シンプルでかっこいいわ!
売店のおじさんも親切で、ドイツのビールくださいって
いったら、日本語が通じたみたいよ。
どんだけ、飲めば気が済むのかしら。
そして、夕刻になって、イタリアのヴェネチアへ行くはずが、
ロシアの飛行機がバーストしたために、空港閉鎖・・・。
結局、フランクフルトで一夜を過ごすことに・・・
でもね、ルフトハンザのおごりだったんだって。
そこでも、ママはおごりで、きげんをよくして、
飲みたくっていたわ!
ドイツのビールは、男らしい感じ。
ホップの雑味が、クセになるわ。
フロントにあるリンゴは食べ放題よ!
ドイツの人は、単刀直入でわかりやすいわ、だって・・・・・・。
わたしは、ベロニカ。
ドイツの女優、ベロニカ・フェレスから、名づけられたのよ!
おっと!?何てこったぁ♪
俺も、もともとはドイツ…でもフランスになってる
そんでもってアメリカンな名前
ブラッド・ピットの「P」をもらった
それにしてもベロニカママは良く食べて、良く飲んで……
でも、素敵だぁ~f(^ー^;
ドイツは犬が居心地の良い国だから ママと一緒に行けたら
良かったのにねぇ(´Д`)
ブラッドPちゃんだったのね!!!
かっこいいはずね♪
ドイツはホテルもフツーに犬がOKみたいね~
なんだか、犬に人権?があって、うらやましいわ~
ワイルドだろうぅ~俺( ̄▽ ̄;)
何だか~街中でもノーリードで歩けるし
ウンチパックもあって ほかせるとか!?
でも税金払ってるから 当たり前なのかなぁ~
犬のお留守番時間も 制限されてるとか…
因みに俺は去勢してないから外国では
認めてもらえないのかなぁ……
やっぱり、犬のあつかいと、女のあつかいが
その国の文化度のバロメーターね!