リモワのスーツケースが開かない

わたしはベロニカ。

広島へと旅行へ行く兄を新大阪まで

お見送りに行くおんなのこ。

リモワのスーツケース

 

兄のスーツケースはすごい。

ママがイタリアへ行った時の兄へのお土産がリモアの

マルチホイール・クラシックフライト

このスーツケースはどんなに重くなっても

小指でスイスイと押せる。

方向転換もなんてなめらかなの。

 

そして値段もすごい。

兄は値段を知らないのよ。

124,200円。

そんなスーツケースを買う羽目になったのは

ママがイタリアでワインを買いすぎて、スーツケースが動かなくなったため。

ローマ三越で動けなくなって、

「このスーツケースなら動きます。」

とにっちもさっちも行かずに購入したのだったわ。

確か600ユーロ

ちょっと息子のお土産にしては高いかなと思いつつ

なんせ動けないんだから購入するしかなかったのね。

でも、日本円でそんな高いやつだったなんて。

でもさすがね。

なんとか滞在中のホテルまですいすいと運んでくることが

できたのよ。

 

ところが!

ホテルに帰って気がついたのは鍵穴があるのに鍵がなかったの。

あわてて、ローマ三越に電話をいれるものの、

ローマ三越の店員はもう一度店に来てくださいの一点張り。

 

僻地のホテルに泊まってるのに、行けるわけないじゃない!

仕方がないので、作戦をかえて日本橋三越本店に電話。

やっぱり日本語がいちばんいいのよ。

すると

リモワのスーツケースには鍵がない

というのよ。

ではあの鍵穴はなに?

と聞くと何でも、リモワのスーツケースは税関などで

鍵を壊さなくてもいいように世界中の税関職員が

鍵を持っているというの。

 

そして3桁の暗証番号を設定すればいいのだと・・・。

 

ほお。

そんなこんなで大騒ぎして日本へ持って帰ってきた

リモワのスーツケース。

兄は服やらを詰め込んでガッツリとスーツケースを閉めたわ。

 

ところが・・・

今度は暗証番号を合わせてもスーツケースが開かなくなったの。

もう新幹線の時間がせまっていたので、わたしたちは家を後にしたわ。

新御堂を南下して新大阪につくと、ちょうど横付けできる場所があるのね。

そこでわたしはまたおばあちゃんと待つことに。

兄はさっそうと新幹線のホームへと向かったの。

開かないスーツケースをもって。

兄はあせる様子も全く見せずに

開かないスーツケースと旅に出たのよ。

 

わたしはベロニカ。

兄のこの旅がどうなったのかは、わからないわ。



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