ソウルフードをしみじみ味わう

わたしはベロニカ。また、新しいことを発見したダックスのおんなのこ。ほんとうに人間というのは観察しがいがあるわね。

家の前ではほとんどの人がマスクをつけて歩いているわ。それでも前から人が歩いてきたら、あからさまに道の反対側へよけたりしているの。まるでばいきんを見つけたかのように。

なのに久しぶりの知り合いだったら、駆け寄って行って話し始めるわ。なんだか知っている人にはコロナ感染者がいなくて、知らない人に感染者がいるって考えているみたい。

人間心理なのかしらね。人間心理といえば、「ソウルフード」なるものがある人って幸せよ。死ぬ前に何を食べたいかって聞いてみたというサイトがあって1位はお寿司だったそうよ。

ああ、そんな男もいたわね。

アメリカではね、死刑囚は最後に好きな食べ物をリクエストすることができるの。もちろん人気なのは「バーガーキングのダブルチーズ」らしいわ。

中でも看守を困らせたのは、強盗殺人で服役していた死刑囚。最後の晩餐にリクエストしたのは「正義と平等、世界平和」だったの。なんだか、彼が幼いころから不平等な貧困の中で育ったことがうかがえるわ。

だからって人を傷つけることは許されることではなかったし、すべてはもう遅かったのね。

わたしはベロニカ。世界は不平等に満ちている。コロナで儲ける人もいれば、店の家賃や従業員の給料が心配で夜も眠れない人。

そんなことをママと話し合いながら、ママにソウルフードは何?ってきいてみたら「おにぎり」だって。

小学校の頃、土曜日学校から帰ると、おばあちゃんが手をねぶりながらにぎにぎしていたという。ねぶりおにぎりとは、ほんとうに平和な時代だったのね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください