ぷりんちゃんお泊り

わたしは、ベロニカ。

また、ママが変わったことを始めたわ、と思うおんなのこ。

なんでも、ダイエットボーロを作ってみるらしいわ。

 

卵黄に菊芋の主成分イヌリンと

片栗粉、米粉をまぜて、丸めてオーブンで焼くの。

 

 

イヌリンが余分な糖分を体の外に出してくれるから

ダイエット効果があるというけれど、

試食をした、おばあちゃんは、ぱさぱさの粉が口中に広がって

お世辞にもおいしいとは言えないと言ったわ。

 

 

米粉の量が多すぎたのね。

わたしは、とてもおいしかったので、

友達にも試食をしてもらうの。

 

 

公園に持って行ったら、みんなすごくよろこんで

食べてくれたわ！

 

 

さて、今日はぷりんちゃんが、お泊りに来るの。

わたしは、朝早くから起きて待っていたの。

 

 

そして、歓迎のおいかけっこよ！

 

 

一通り、走り回って息があがった頃に、

ママはお仕事に行くよって、わたしとぷりんちゃんにリードをつけたわ。

 

 

そして、わたしたちが道草ばかりをくうので

ママは軽い方のぷりんちゃんを抱き上げて、公園までいっきに向かったわ。

 

 

安心してください！

 

兄はぷりんちゃんに言ったわ。

「ぷりんちゃん、不憫だね、

こんな凶暴な犬のいる家にあずけられて・・・・・」

 

 

そして、ぷりんちゃんは小さいねぇ、

軽いねぇと、必要以上に言うのよ！何回も！

 

 

それから、ぷりんちゃんとわたしは、たっぷりとお昼寝をしたの。

 

そうして、夕方までまったりとして、

暗くなる頃、公園へ行ったわ。

りんちゃんと、ひなちゃん、Pちゃんが、ベリーの家の前経由で

帰ってくれたので、ぷりんちゃんも、楽しく歩いて帰ったのよ。

ぷりんちゃんは、自分の家の方へ行くかしらって思ったけど、

すんなり、わたしと一緒におうちへ入ってくれたわ。

それから、待ちに待った晩ごはん！

 

 

ぷりんちゃんが寒がっていたので、

おばあちゃんは、タオルでくるんであたためたわ。

 

夜になって、寂しがらないかって、おばあちゃんは

とても心配していたのだけど、

ぷりんちゃんは、すやすやと眠って、夜中うろうろすることもなかったわ。

 

 

わたしは、おばあちゃんのベッドで寝ることにしたの。

だって、みんなが凶暴だとか、欲どおしいとか、大女とかいうから、

遠慮してさしあげたのよ。

 

 

朝になって、６時になっても、７時になっても、８時になっても

ぷりんちゃんは起きてこなかったわ。

ママが心配して、ゆすり起こしてはじめて、あくびをして目をさましたの。

よっぽど、疲れたって事かしら。

 

だけど、朝ごはんをしっかり食べてくれたので安心したわ。

わたしのような憎まれっ子キャラと、ま反対だわ。

 

わたしは、ベロニカ。

わたしも小さくて、おとなしかったら、違う人生が待ってたのかしら。

まぁ、ないものねだりね。

 

ぷりんちゃん、こりずにまた、お泊りに来てね♪