旅の目的

わたしは、ベロニカ。

鳴門のうずを見に行ったおんなのこ。

150813-02

 

暑さのせいで、判断力がにぶったのね、

家族に小学生でもいないかぎり、入っても仕方のない

大鳴門橋記念館エディに、入ってしまったわ。

 

150813-01

 

ここも、わんこはだっこでOK!

有料でも、とにかく暑さから逃れられたらって気持ちだったんだけど

冷房はふにょ~としか、効いてなくて、がっかりとさせられたわ。

 

150813-03

 

ここでも、当然おばあちゃんは元気いっぱいで

としくんは、いつ倒れてもおかしくない様子だわね。

 

150813-04

 

ママは火事の時の煙から避難するように

少しでも涼しい地面近くで休んだりしてたの。

 

150813-05

 

ここはどういう建物かというと、大鳴門橋に関する展示物などが

あったりするのだけど、さっきも言ったとおり、

小学生の夏休みの絵日記用みたいなところで、

さして向学心のない、大人が見たって、おもしろくもなんともないのよ。

 

船の模型
船の模型
150813-07
四国にある橋の模型
こわれかけて、体験できない橋の再現版
こわれかけて、体験できないゆれるつり橋の再現版
150813-09
石を動かさないでくださいと注意書きのあるタッチプール
自己主張の強いヒトデがいる水槽
自己主張の強いヒトデがいる水槽
記念撮影台
記念撮影台

150813-12

150813-13

 

そして、各展示物を見終えて、展望台へとつづく階段に

たどりついたわ。

 

150813-14

 

としくんとママは、へたりこんでしまったけれど、

 

150813-15

 

おばあちゃんは、ぴょんぴょんと

とびはねていたわ。

 

150813-16

 

そして、階段下のお土産物屋さんまで

下りて行って、そこに腰かけられる台があったので、

やっと一息つけたのよ。

 

150813-17

 

これもまた、昭和なお土産物屋。

 

150813-19

150813-18

 

おばあさんがひとりで切り盛りしているところへ

中国人がバスの行き先を尋ねているわ。

 

150813-20

 

ママは、ワカメをお土産に買って帰りたかったのだけど

アイスクリームを買おうとしているお客さんが、

何人も待たされていて、これは時間がかかるということで、

そろそろ、車と一体化しはじめた兄を電話で呼んだわ。

 

そして、日本語でおばあさんにバスの行き先を尋ねている中国人は

おばあさんに、見えないふりをされて、

行列を作っていた人たちのアイスクリームはとけはじめていたの。

 

わたしたちは、鳴門をはなれて、うずの道の上の高速道路で

淡路島に渡ることにしたわ。

 

150813-22

 

そして、淡路島の最南端にある、道の駅うずしおで

お昼ごはんと、お土産を調達することに・・・。

 

150813-23

 

ところが、ぜんぜんよくなかったのよ。

とにかく、すごい人!

レストランは40分待ち、あわじバーガーは40人は並んでいるわ。

 

150813-24

 

お土産を買うどころか、陳列してあるお土産が

見えない状態。

あわじオニオンバーガーはまぼろしだわ。

 

150813-25

150813-26

 

わたしたちは、なんの収穫もないまま

車に戻ることにしたわ。

完全なる敗北よ。

 

ま、でもお土産物屋さんなんて、いくらでもあるでしょ。

と、思ったのが甘かったわ。

 

ワカメ直売所、などの看板があるものの、

島の南西部はほんとうに人が少なくて、人のいる店がないのよ。

この、混み過ぎ、と、すきすぎ、の格差はいったいなんなのかしら。

 

それでも少しずつ北へと向かう途中、ママは急に思い出したの。

魚釣りのエサを積んだままだーーーーー

 

150813-27

 

このオキアミというエビはとても腐りやすく、

腐ったら、とてもじゃないけど家庭のごみで出せるような代物ではないの。

臭いったら、臭いったら、もう、地獄のにおいに匹敵するわ。

 

ということで、腐る前に途中の海にまくことにしたの。

適当な漁港を探したわ。

 

150813-28

 

ちょうどいい漁港ね。

水が近いからバケツで手も洗えるわ。

 

150813-29

 

あ、さよりがたくさん泳いでいる、群れがいっぱい。

 

と、その時。

おばあちゃんは、さおをセットしはじめたわ。

時間は2時半。

この炎天下で釣りを始めてしまったの。

 

そしてとしくんはおばあちゃんの仕掛けを手伝ったわ。

おにーちゃんはあわててパラソルをたてたわ。

 

一瞬にして、今日、計画的にこの場所で

釣りをする予定だった家族のようになってしまったの。

 

150813-30

 

そして、たちの悪いことに、

おばあちゃんはキスをヒットしたのよ!

 

150813-31

 

もう、とまらないわ。

 

150813-32

 

次々と釣り上げていくのよ。

おばあちゃんは、おにーちゃんとママに

食べ物とビールを買ってくるように言ったわ。

 

そうして旅行は、過疎化した地域で、食べ物とビールを探しまわる

ただのドライブとなってしまったの。

150813-34

走り出して15分くらいのところで、コンビニを発見。

でも、せっかく旅行に来て、コンビニのお弁当を食べるなんて、と

さらに車を走らせたわ。

 

150813-33

 

ナビの周辺の施設情報を追いかけて、走って走って洲本市にまで来たけれど

どうにも、いい感じの店が見当たらないわ。

釣り場を離れてから、そろそろ1時間ほど・・・。

炎天下に残してきたおばあちゃんととしくんも心配に。

 

電話をかけてみたけれど、電話は後部座席で鳴るばかり・・・・・。

 

そこにコンビニが見えたわ。

 

150813-35

 

結局、コンビニでおにぎりとビールとフライドチキンを買って

戻ることにしたわ。

 

何をしていることやら・・・。

 

釣り場に戻るとおばあちゃんは

「エサがない・・・。」とつぶやいたわ。

 

もう、無理。としくんなんて、融けかかっているじゃない!

だいたい、ここにはエサを捨てに来たのよ。

それを、3時間も釣りに興じるなんて・・・・。

 

150813-36

 

おばあちゃんは、話を聞いてなかったわ。

ただ、元気よく

「あー楽しかった♪」ですって。

 

わたしは、ベロニカ。

たとえ、小さい旅行でも計画とリサーチが、いかに大切か

身にしみたって、ママは言ったわ。

 

結局お土産はあわじサービスエリアで買うという

何とも味気のない結果となってしまったわ。

それから、真夏の旅行はもうやめようって、つくづく思いながら

淡路の藻塩ソフトを食べて旅の終わりをしめくくったの。

 

150813-37

150813-38

 

inunoegao

 

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください