写真の相場

わたしは、ベロニカ。

ママがレンズなどの機材を売ろうとしているのを

知っていたおんなのこ。

 

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仕事の種類によって、レンズというのは違うから、

使わなくなったレンズがあるそうだわ。

十何万するものがほとんどだから、年数がたっていてもいくらかにはなるそうなの。

たとえば、以前は野球の撮影をしていたから、

超望遠などが必要だったのだけど、今はいらないわけ。

 

写真はイメージです
写真はイメージです

 

むしろ、今回の撮影は、お部屋を撮るので、真逆の超広角レンズが必要なのね。

前に、としくんがぼやいていたわ。

 

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だけど、レンズがいいと、犬だって

毛のいっぽん、一本までが、映るそうなの。

 

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そして、レンズを買うたびに「撮影旅行」とかいって

遠くまででかけたものだわ。

最近では、もうすっかり、撮影なんてしてないわね。

 

撮影スタジオのアシスタントをしていた時代にカメラマンの先生は言ったわ。

「メンタルゾーンが鈍れば、写真は写らない。」と。

 

確かに、精神の部分で深く感動しなくては、レンズを向けることもないものなのよ。

 

道端で彼岸花を見つけて撮影しても、このザマよ。

 

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昔の写真は抒情的でよかったのにね。

 

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同じ彼岸花とは思えないわ。

そう、ママの専門は、としくんのタイポグラフィ

(デザインとして字を配置する。)

のための背景写真だったの。

 

メンタルゾーンがあった頃は、虫のこえだって聞こえたというの。

 

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それが今や、人の声すら聞こえていないかのようだわ。

 

そんな、ママが今日は撮影の仕事にでかけることに。

 

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わたしは、いろいろと心配したけれど、商業写真に

メンタルゾーンは必要ないそうなの。

 

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部屋の写真なので、14-24mmあれば十分なのだそうよ。

行き先は京都。

亀岡を山越えしていくわ。

 

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アシスタントはおにーちゃん。

朝ごはんは、途中のコンビニで仕入れるの。

ママは鮭いくらおにぎりをひとつ。

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兄はいろんなおにぎりを7個ほど、買っていたわ。

ママは、経済的にも家でにぎってくればと、思わないでもなかったけれど

遊びに行くとき以外は、機材のチェックなどややこしいから、コンビニまかせなの。

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さて、出かける前には、もちろんソリオの平均燃費をリセットして、

山道&京都市街(ちょっと渋滞)を計測してみたわ。

3時間走行の平均。

結果は、またまた良好。

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だんだん、低燃費のコツがわかってきたと、ママは言うわ。

いかにアクセルを踏まないか、いかにブレーキを踏まないか、らしいわ。

だから低燃費運転は物静かな運転ではなくて、峠の下り坂を

いかに失速せずに走るかがテーマとなるわけ。

 

峠が終わって、平坦な道になって兄はほっとしたそうよ。

 

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さて、今日のお仕事は、お部屋を15室、撮影するの。

クライアントさんは、わたしたちが来る前に全室、エアコンで程よく冷やしてくれて、

飲み物を差し入れしてくれるという、ありがたいホストぶりだったわ。

 

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そんなわたしたちに出来ることは、お休みの中、わざわざ出向いてきてくれたクライアントさんが

少しでも早く、休日を取り戻せるように、迅速かつ正確に仕事をすすめることよ。

 

15室、一部屋10分として全部で2時間半。

(通常は一部屋につき、1時間は欲しいところ、まず、1日で終わるものではないのね。)

 

それを、なんと全部で、1時間半で終わらせたわ。

もちろん、ちゃんと写っているわよ。

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先日ね、知り合いの会社がホームページを制作するための

撮影をいれたそうなの。

「モデルもやとって、1日70万だったんだけど、それって高いの?」

と聞かれたわ。

 

日本という国は、大企業をのぞいて、デザインや写真に対する価値観が低い傾向があるの。

だから、みんな驚くんだけど、それって決して高くないのよ。

 

まずモデルに30万は使っているでしょ。

カメラマンの拘束代は、15万~30万/日でしょ。

使用する機材は、おそらくレンズもいれて300万以上だから、相場と言えば相場なの。

 

じゃ、お部屋を15室も撮ったら、いっぱい儲かったと思うでしょ?

うふふ。

 

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どうしてかというとね、

前にうちで働いていたはっしーが、いくらかかるかって聞かれて

3万円って言っちゃったんだって。

 

社員が言ったことは、社長は責任をとらなくては、ならないのよ。

 

と、いうのは冗談で、うちは撮影は基本的に無料なの。

カタログとかは別としても、ホームページの依頼に関してはタダ。

 

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それも、何故かというと、前にホームページ制作を頼まれたときに

タコおやじ的社長が、節約の神様で、写真を全部自分で撮る、といいだしたのね。

そのもやけた写真でホームページを作ると、なんだか、いかがわしい会社にしか見えなかったわけ。

 

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で、そのホームページをみた人が「これ、どこに頼んだの?」となるわけよ。

そのためのリスク回避として、

「写真はこちらで撮影させていただいてよろしいでしょうか?」という流れ。

 

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さて、撮影のお仕事から帰ってきたママ。

まだ、3時だったけれど、ほどよく疲れていたので、仕事はやめにして

休憩にと川へつれていってくれたわ。

 

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10月に入って、親水公園の水はせきとめられていたわ。

もう川に入る人はいないのね。

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おばあちゃんは、きっちり、わたしと川にはいってくれたわ。

 

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わたしは、ベロニカ。

川遊びの季節は終わってしまったけれど、

まだまだ、いろんな所へ遊びに行くわ!

 

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2 thoughts to “写真の相場”

  1. べりーママさん、おにいちゃん、ありがとうございました。
    私は出勤せずに任せてしまってすみません(^^;
    おにいちゃんに会えるなら、出てくれば良かったかも(笑)

    相場というものを把握してないので、無理+無茶なお願いと
    ゴリ押しで申し訳ありません
    損しない程度のお仕事、何かあればまたお願いします。

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