わたしはベロニカ。
おばあちゃんは料理が嫌いなのに、料理担当なの。
とても気の毒だわって思う女の子。
おばあちゃんはそれでも、毎日いっしょうけんめい作っているの。
だけど、ママはアレルギーがある上に、小姑みたいにうるさいから
おばあちゃんの苦労は絶えないわ。
昨日もママがピザだったら喜ぶかもって雪降る中、おばあちゃんはピザを買いに行ったのね。
お店の人に「人気のトッピング」でお願いします!って。
引用元:https://cookpad.com/recipe/1580184
だけど、それはママの食べられないエビだったりして
なんだか空回りするおばあちゃんがかわいそう。
エビを乗せたピザ屋さんが悪いのね。
そんなこんなで、毎晩のメニューにおばあちゃんは頭を抱えているわけ。
そこで、今日は兄に聞いていたわ。
「何か食べたいものある?」って。
兄はすかさず「カモ鍋」と答えたのよ。
ママは「カモなんて贅沢!!」といっていたけれど
おばあちゃんは兄のためにカモ肉を買いに走ったわ。
だけど、わたしもカモ肉を食べてみたかったの。
あの、あいあいパークの新池公園の池で泳いでいる鳥でしょ。
まるまると太っていてとてもおいしそうだわ。
カモ鍋といえば別名「失楽園鍋」
引用元:http://www.wowow.co.jp/detail/013699/-/03
失楽園といえば、渡辺淳一の恋愛小説で役所広司と黒木瞳が映画で演じたわね。
W不倫の末、心中するという激しい映画だったのだけど、
心中する前に最後の食事としてふたりが食べたのが「カモ鍋」。
なんとおしゃれなことにカモ肉をクレソンでいただくお鍋なの。
しかもワインで。
黒木瞳さん、とてもきれいだった印象の映画だわ。
ああいう人はいつまでもきれいなのね。
ドラマ版では、古谷一行と川島なお美が演じていたわ。
どっちも個性があってよかったそうだわ。
でも、どちらも最後は毒入りワインを飲んで心中するの。
そんなカモ鍋が晩ごはんなのでわたしは
最高に盛り上がったわ。
(とうぜん、自分もカモ肉をもらえると思っている。)
鶏肉とは違って歯ごたえと野趣があって
すっかり病みつきになりそう。
冷えた体もぽっかぽかよ。
わたしはベロニカ。
おばあちゃん、毎晩、カモ鍋でもいいわよ。
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