パーツクリーナー

わたしは、ベロニカ。

今日は朝から魚臭いと感じるおんなのこ。

そうなの。

きょうのお昼ごはんのテーマは鰹のタタキ。

 

 

土佐の鰹がひとサク￥３，５００もするというのに

万代の特売でひとサク￥３５０程度。

 

 

冷凍品だったので、買い物帰りも安心。

それにしても、切るだけの料理の様だけど

どうして、ママは朝からはりきっているのかしら。

 

 

「べりー、鰹のタタキは

つけあわせが肝心なの、わかる？」

ママはそういって、わたしの食べられないものばかりを

準備したわ。

 

 

そして、愛をこめて、にんにくを炒るのよ。

 

 

そういうことで、わたしも

今日は鰹のタタキを食べるのよ。

 

 

おばあちゃんは、いつも言うわ。

「べりーちゃんは、ぜいたくさせてもらってるねぇ」って。

 

 

ぜいたくというのはね、選択肢が

あるということなのよ。

 

人間の苦労も少しはわかるわ。

職業をより好みできなかったり、

おやじ臭くなった夫とずっと一緒にいなくてはならなかったり、

モラハラな上司から、のがれられなかったり・・・。

 

 

でもね、今夜のおかずは選べるでしょ。

 

 

たまに、鰹のタタキを食べたって

何が悪いって言うのよ。

 

 

でも、なんだか、盛り付けがちがうわ。

↓　人間用と。

 

わたしも一度でいいから、

美しく盛り付けられたお料理を

食べてみたいわ。

 

 

 

ところで話は変わるんだけど

先日、はっしーが

「すごい、クリーナーがあるんです！」

と、言っていたパーツ・クリーナー。

それを今日はっしーは持ってきたのね。

 

 

車のブレーキまわりの、どろどろの

油汚れもぴかぴかになるそうなの。

 

 

ママはかねてから、なんとかしたいと思っていた

やかんを差し出したの。

 

 

「これの、よごれも落ちるかな？」

はっしーは、さっとやかんを受け取って、

磨きはじめたわ。

 

 

 

「これは、油汚れではなくて、コゲなんで無理！」

そう言って、換気扇へ向かったわ。

 

 

どろどろの換気扇が、みるみるきれいになっていくわ。

 

 

油とほこりがいっしょくたになった物体が

ぼこぼこと取れていくの。

 

 

すごいわ、はっしー。

炎天下のベランダでは

何度もしゅーしゅーと音がしていたわ。

 

信じられないくらいきれいになったファンをみて

ママは大喜びして、はっしーにお礼を言ってたわ。

 

 

はっしーが、ファンのそうじで

よごしたベランダ。

 

 

おばあちゃんが、汗だくになって、

デッキブラシをかけて、そうじした後なのよ。

 

 

わたしは、ベロニカ。

今週の訓示は、たしか

飛ぶ鳥、後をにごさず、だったわね。