わたしは、ベロニカ。
ママと会えなくて、元気が出ないおんなのこ。
そんなわたしを、みんなは
とてもいい子っていうわ。
いい子じゃないのよ!元気がないの!
その頃、ママはバスに乗ってベネチアを後にしたわ。
バスの運転手さんは、ラファエロさん。
フィレンツェ出身のベテランよ。
ベネチアからフィレンツェまで、途中は
中世の頃から、ぜんぜん変わっていないような田舎道だわ。
そして、墓地に植えられている糸杉を発見!!
糸杉ってね、
ゴッホがよく絵に描いている木で、キリストをはりつけにしたのはこの木で作った十字架なのよ。
暗示めいた木なんだけど墓地に植えられるのは、
この木の根がまっすぐ地下へと張るおかげで
墓石を破壊しないの。
はかいしをはかいしないの・・・。
そろそろ、お昼ごはんね。道中のリストランテ。
3種のパスタ、と聞いて、一瞬おどろいたけど、
イタリアで出てくるパスタはショートパスタが多いの。
それに、いったい何がちがうんだろうってくらい
おいしいから、ぺろって、食べれちゃう。
サラダも、ほとんど卓上で、バルサミコ酢、塩、オリーブオイルを
自分の好みで合わせて食べるのよ。
そして午前11時を、過ぎたら、
ワインに決まっているの。
このワインは、昨日ベネチアで凍えたお詫びにと
旅行会社からの、おごり 「悪くないわね♪」と、ママ。
お水はワインとあまり変わらない値段。
給仕をしてくれたウエイターさんは
あだ名をダビデっていうの。
じじいの支配人のおやじギャグは男前をダビデというらしいのだけど、
笑うしかないわね。
ドイツでは金髪の人が多かったけど、イタリア人は黒髪が多いわ!
とにかく、アイスクリームは、このうえなく、おいしいからおやじギャグについては許すわ。
ランチを楽しんだ後、バスが小高い丘を登ったら
もうそこはフィレンツェ。
ミケランジェロ広場へ向かっているのよ。
広場についたら、さっきのウエイター、ダビデがたっていたわ!
ミケランジェロ作ダビデ像のレプリカよ。
なんて、あらわな。
この広場はフィレンツェが見渡せる場所。
地元っ子のデートは、ここの夜景を見に来るのよ。
古い町並みだわ。
なんだか、有名な建物のすべてが、覚えられない名前なの。
ドゥオーモのクーポラ、左にはベッキオ橋。サンタ クローチェ聖堂。
サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂 (ドゥオーモ)
高校1年生の時、声の聞きとりにくいおばあさんが世界史の先生だったことを
ほんとうに残念に思うわ。
たしか、「メディチ家」って、黒板に書かれていたの。
そう、ここトスカーナ、フィレンツェはメディチ家の街。
イタリアはベネチア、フィレンツェ、ローマとまったく別の国だったのね。
フィレンツェを統治した、メディチ家。
最後の女当主が、イタリアにのぞんだこと、
「わが一族が、育てたアーティストの作品を、寄付します。
でも、どうか、フィレンツェから、一歩も外に出さないでほしい。」
その願いは現代も守られていて、
おそろしく、すばらしい絵画などが、おさめられているの。
ひとつ、紹介するわね。
ママは、特別、美術に造詣が深いわけではないけれど
はじめて「本物」の迫力、鼓動を感じて、震えたわ。
そんなフィレンツエの美術館。ウフィッツィ。
ウフィッツィとは、オフィスという意味。
メディチ家の昔のオフィスをそのままそっくり美術館にしたのよ。
わたしは、ベロニカ。
ウフィッツィ美術館に行ってみたいわ!
ああぁ~イタリア素敵ぃ♪
絵心があるわけじゃないけど イタリアの 美術館には行ってみたい
ってママが言ってる
途中、中学生みたいな おばちゃん!?出てこなかった??
中学生みたいな、おばちゃん、いたいた!!
イタリアの美術館は、セキュリティチェックまであるわりに
フランクで楽しかったわ♪
よくわかってないママだけど、本物は本物って
騒いでいたわ!
いつも、見てくれてほんとうにありがとうね♥
おっと~\(-o-)/
中学生みたいなおばちゃん…(゜o゜)?
それは バスの運転手のラファエロさん?それか 貝に乗った人~?
あ、中学生みたいなおばちゃんは中学生を卒業しておっちゃんみたいなおばちゃんになってる…ってポッキーくんが言ってたよ(-“-)
今度、イタリアにイッタリ~や
貝にのったひとじゃない~?
ポッキーちゃん、かわいいねぇ♪
おばちゃんは苦手~でも、おやつはほしい・・・・・
いやいやウェイター!?
ちゃう!
はかいしをはかいしないの…とボケてた代表取締役さん
おばちゃんは成長するとおっちゃんみたいになるのかぁ