としくんがいない、はっしーがいっぱい

わたしは、ベロニカ。

アジのおやつが大好評ということもあって

もう一度、福井に行くおんなのこ。

 

 

ぶいぶい、いわすどころか、はっしーは

ぴたりと、制限時速で走って、助手席にすわるママを

たいそう、イライラさせたわ。

 

そんなことも知らずに、はっしーは得意げに

「秋の交通安全が終わって、

みんな油断している時が危ないんです。」

と答えたわ。

 

 

今日の目的はアジ以外に

あまりにも、おいしかった本しめじを道の駅で買うことなの。

 

ところが

 

観光バスが乗り付けたせいで、

ひとつも残ってなかったわ。

ママは犬ともたちの分も頼まれていたので

かなりの、ショック状態。

 

 

当然、きのこ丼も売り切れで、

何のへんてつもない、山菜うどんをお昼ごはんにしたわ。

 

 

そして、目的地に着くころには、

嵐の天候に・・・・。

これは、としくんがいないせいだわ。

 

 

としくんは、霊的な何かを持っていて

いつも、晴れにしてくれていたのに・・・・。

 

 

はっしーは、ヤフー雨雲ズームレーダーを見ながら

「やばいっすね～、今からひどくなりますねぇ～」と

パーティーの空気を重たいものにしてしまったわ。

 

だけど、漁師をしたことのある、うちのママは

空を見上げて言い放ったの。

 

「大丈夫。雲が流れる、晴れ間になるわ！」

 

ちなみに海の輪郭に黒いラインが見えたら、これから大荒れ、

で、ママが漁師をして、漁協に売ったイサキは６万円になったというわ。

毎日したら月１８０万ね　♪　心が動かないわけではなかったけれど

ママは泣く泣く地に足の着いた生活を選択したの。

 

 

 

地に足の着いた生活が出来ているかは、定かではないけれど、

ママの言ったとおり、雨はやんだわ。

 

 

今日は人が少ないけれど、あちこちに

誰かが遊んだあとが残っているわ。

 

 

なかなかセンスがあるわ。

こっちは、

 

 

砂でできた要塞みたいなのもあるわ。

 

 

わたしも、足あとを残してきたわよ。

 

 

わたしは、おばあちゃん、はっしーがいる岸壁の方へ

様子を見に行ったわ。

 

 

ほんとだわ、すごいわ。

でもそれは、アジではないわ。

 

雨はやんだけれど、とにかく風が強くって、

仕掛けが、もつれてばかりらしいの。

 

大丈夫、人間関係のもつれは、どうにもならないけれど

仕掛けのもつれは、ほどけるから。

 

そうして、はっしーを見上げたとたん、わたしは目を疑ったわ。

はっしーの後ろに、２人のはっしーがいたのよ。

 

 

 

 

 

おそるべきことだわ。

わたしは、はっしーが増え続けた場合、どうなるのか考えたわ。

 

はっしー＝やさしい

はっしー＝色んな修理ができる

はっしー＝PCにくわしい

はっしー＝快くお手伝いをしてくれる

はっしー＝あっしー

 

ということは、世の中が便利になるってことじゃない。

すごいわ、はっしー。

 

 

 

わたしは、ベロニカ。

結局、アジは晩ごはんのおかず分くらいしか釣れなかったわ。

 

 

でもね、ママはまぼろしの高級魚、アコウを釣ったの。

 

 

 

 

帰ってからも楽しみだわ。

ありがとう、海。また来るね～～～