すごい病人

わたしは、ベロニカ。

きゅうきゅうの犬服を試着させられるおんなのこ。

 

そう、これは、わたしの服じゃないのよ。

だけど、お目当てのぷりんちゃんに着せてみたら

あまりにも長いので手直しをすることに。

 

同じダックスでも、サイズは様々よ。

 

 

だめか・・・・・。

 

 

さて、いよいよ、黒にんにくがそろそろ出来たよと

としくんが言ってるわ。

 

 

ことしは青森県産、２Lサイズで作っているの。

ひとつぶひとつぶが、とても大きくて、味も甘いわ。

 

 

 

菊芋同様、黒にんにくも、予約がちらほらと入っているの。

先週、おばあちゃんがママに

「黒にんにくって、すごく体にいいって

テレビで言っていたよ、

ふつうのにんにくの何倍もの

効果があるんだって。」

 

 

身内の言葉より、テレビの言葉の方が

信ぴょう性が、高いということかしら。

なんだか、複雑だわ。

 

そうそう、今朝、わたしたちが家を出ようとしてたら、

ご近所の犬ともから、電話があって、

 

「べりーちゃんのママ、少し前、めまいがするって言ってたでしょ、

あの時、どこの病院へ行ったの？」

 

なんでも、犬ともは昨日あたりから、急にめまいを感じて

吐き気もするし、とても不安になってたみたいなの。

ご主人は出張に行くところだったから、心配をかけては

いけないって、相談しなかったんだけど、病院へ

行ってみようかと思って、以前、めまいをうったえていたうちのママに

様子を聞きに電話をくれたの。

 

ママは、もうすぐ出かけるから、ついでに病院まで送っていくことにしたわ。

 

犬ともは、とても遠慮して、大丈夫って言ったけど、

ママは半ば強引に犬ともを迎えにいったわ。

 

犬ともはとてもしんどそうで、話をきくだけで

めまいの経験のあるママには

手に取るように、吐き気が伝わってきたわ。

 

そうして、病院で点滴をして、おうちまで送って行ったあと、

出勤したわたしたち。

 

昨日仕込んだ、菊芋を並べながら、

お薬が効いたらいいけどねって、みんなで話していたの。

 

そうして、お昼もすんで、午後の作業に取りかかっていたら、

めまいをうったえていた、犬ともから

電話が入ったわ。

 

また、具合が悪くなったのかしら、と一瞬、思ったそのとたん。

 

「今、マンションの下にいるから、

下りてきてくれる？」

 

 

いえいえ、あんなにしんどそうだったのに。

ママのめまいの時は１週間は苦しんでいたわよ。

 

そして、マンションの下におりると、

「今朝は、ありがとう！

ケーキを買ってきたから、みんなで食べてね♪」

 

大丈夫なの？

 

「うん、薬が効いているから、

ま、対処療法なんだけどね。」

 

それにしても、元気な人が病気しても、

やっぱり、元気なのね。

そういえば、病院の待合でも、しんどそうではあったけれど

ずっと、しゃべっていたような気がするってママが言ってたわ。

 

そうして、わたしたちは、おいしいケーキに

あやかることができて、優雅なお茶の時間となったわ。

 

 

わたしは、特別にいちごの半分を

もらったわ♪

 

わたしは、ベロニカ。

今日は、病人なのに、元気な

すごい病人から、パワーをもらったみたいだわ。