わたしは、ベロニカ。
朝夕が急激に寒くなってきたわと思うおんなのこ。
朝から、ママは着ていく服装に悩んでいたわ。
そうなの。
夜の散歩はとても寒いのだけど、
日中はまだまだ夏寄り・・・。
そんな、エアコンをかけるほどではないけど
ちょっと汗ばむ午後、ママは
先週、海に行けなかったわたしのために、
たらいを用意してくれたわ。
え?
床がびしょびしょにならないかって?
大丈夫なの。はっしーが、ぞうきんを持って待っててくれるの。
おそうじもできて、一石二鳥でしょ♪
それに今日はすてきなもらいものがあるから
みんなでおやつの時間をするのよ。
じゃーーーん!!
昨日も朝からどうぶつ病院に連れていかれて、
気分がうつうつしていたから、たらいとおやつの時間には
心から、なごむわ!!
ケーキはもちろん、もらえないけどね。
病院では、耳にもマラセチア真菌がいるということで
お薬をもらったんだけど、わたしの次にならんでいたダックスさんが
つまようじを飲んでしまったというの。
飼い主さんは、吐き出させようとしたらしいけど
先生はそれこそ、もっとも危険だと言ってたわ。
食道にささったりすると、大掛かりな手術になるらしいわ。
でも、安心して。
わたしはこの病院で竹串を内視鏡でとってもらったんだから!
あなたはとっても運がいいんだから、感謝しなさいよ。
でも、あなたのちょっとしたいたずらのつもりの、つまようじが
治療費6万5千円になることもおぼえておくといいわ。
上から目線といえば、そうそう、ゆうべも妄想おじさんが
アタックしてきたのよ。
ずーーーーっと、ママたちがしゃべっているのを、おじさんは
ずーーーーーーーっと、見ていて、急にしゃべりかけてきたわ。
「あなたは、わたしの悪口を言っているでしょ。」って。
「言ってません。」とママが言うと、
「教えてくれる人がいるんです。
あの、おばあさんではありませんよ」
ママもやめておけばいいのに、違います、とか
誰が言ってるんですかって、
質問したりするから、だんだん、ややこしくなって・・・
妄想の世界のことなのに聞いてどうなるの・・・。
おじさんは、ママのことを、
「レジを打つ仕事をしてるでしょ。
肉屋さんの娘さんだって聞きましたよ。」
て、なおも、絡んでくるものだから、ママは寒いのをずっとがまんして
また、熱が出てしまったの。
はいはい、もう肉屋でもなんでもいいです、と、いうママに
おじさんは、
「それが、何をさしているか、わかってるんですか。」と。
わたしは、ベロニカ。
いつも、どうしてかなって思うんだけど、妄想おじさんは常に敬語でしゃべるのよ。