わたしは、ベロニカ。
ママは赤い部屋で目覚めたわ。
そこはトスカーナの州都、フィレンツェ。
古代ローマ時代、花の女神フローラの町としてフロレンティア (Florentia) と名付けた事が語源。
周辺国ではフィレンツェのことを、英語でFlorence(フローレンス)。
なのに、1本の花すら、見つからない街。
窓辺に飾られた花は、すべて造花・・・。
ちょっとしたショックをうけていたわ。
町全体が、歴史地区だから、一晩中
工事の音が鳴り続けていたわ。
今日は早めの朝食をとって、町を練り歩くのよ。
ベーコンが半端なく
塩辛いので、思わず外国なのを思い出す。
そして、パンは、とんでもなく、おいしい。
いくらでも、食べれてしまう。
そして、カフェラテも、豆の味がちがうのね。
若い女性はハートがふたつ。
それ以外は、ひとつ。
ほんとうに、よく食べるわ!
ゆうべも、バスの運転手さんに教えてもらった地元の店で
さんざん食べて、さんざん飲んでたのにね。
玉ねぎの甘さがからんだ
リゾットは、食べたことないくらい、おいしいの。
パスタは強すぎて、ほとんど、うどんだわ。
サラダはいちばんおいしかったわね。
生ハムとみず菜とパルミジャーノのサラダよ!
サーモンとオリーブオイルの
相性はばっちりだわ。
もちろん、ワインは全種類いってるわね。
そもそも、飲んでないわけがないわ!
で、トスカーナ地方の名物
Tボーンステーキ!
シチリアレモンをたーーーぷりかけて、いただくの。
そして、食後はジェラートをたべて、
夜の町を散歩したりして
途中途中で、ワインを買ったり、チーズを買ったり、
ピザやパニーニを買ったり、果物を買ったり、
それをホテルに帰ってから、食べていたわよ。
で、何?その朝ごはんの食べっぷりは?!
でもね、イタリア人ってイタリア料理が大好きなのよ。
観光客が店に入れないほど、イタリア人でいっぱい。
ほとんど、イタリア料理店しかないもの。
駅の裏に1件中華料理屋があったけど、評判はよろしくなかったわ。
朝ごはんを終えて、すぐに散歩にでかけたわ。
昨日の雨がうそみたいに、いい天気。
地元のひとは、やっぱり美術館の絵にでてくるひとみたい・・・。
つくづく日本人って、絵になりにくいのね。
この二人は多分、ゆうべけんかした夫婦よ。
夫がいつもみたいに、腕を組もうよと言ってるのだけど
妻は、がんとしてポケットから、手をださないの。
というのは、ママの勝手な妄想。
で、歩道はやっぱり、大昔のままで
これをなめてかかると、くつをいためるのよ。
風景に見とれていると、くつじゃなくて
足をいためるほどだわ。
そして、ベッキオ橋。
ベッキオ、ピノッキオみたいで、外国ポイ名前と思ったら、
【古い】って、意味なんだって。
なーんだ。
古い橋、って意味ね。
橋の2Fは、かのメディチ家の自宅と事務所を
わたす通路で、1Fはテナントがはいっているの。
いかついお姉さんがいると思ったら、きっとガイドさんね。
なんだか、とてもおしゃれだわ~
それから、飼い主と犬が似るのは
日本と同じよ。
そして、フィレンツェのすずめは
とても悪そうなの。
目つきが、悪いデニーロだわ。
わたしは、ベロニカ。
こんなに感じの悪いすずめは、見たことがないわ!!