わたしは、ベロニカ。
自然な山や川で遊ぶのが好きな おんなのこ。
だから、ダニ予防には こころがけているの。
だけど、油断は禁物だわ。
いつ、かまれてもおかしくないもの。
ダニは見えないほど、小さくて枯葉の裏や、公園の草むらで
毛足の長い動物が通りかかるのを、虎視眈々と待っているわけ。
そして、マダニはSFTSというウィルスをもっていて、
これは、犬は大丈夫だけど、人が感染すると死亡することもあるの。
2013年には40人がSFTSに感染して13人が死んでしまったの。
これ、日本だけ、でよ。
この季節は最も危険。
発熱、全身倦怠、下痢、嘔吐、血小板と白血球が低下して死に至るこの病気。
ワクチンも治療薬もないの。
なによりすごいのは40人中13人も死亡しているのに、
それほどまでに問題視されてないこと。
そして、人間にとって危険なのが、マダニを簡単に
持ち帰ってしまう犬!
かくいうわたしも、山でBBQをした3日後、頭の上でダニが血を吸って
ぱんぱんに膨れていたことがあるわ。
ダニはわたしの頭の皮膚に口をつっこんで、セメントみたいなもので
とれないように、かたまっていたから、すぐに病院へいって
とってもらったの。
その時、気づくのが遅くて、家の中でダニが卵でも産んでいたら
たいへんなことになっていたと思うわ。
ダニは1回の産卵で2000個以上の卵を産むのよ。
まだSFTSは、知られたばかりの病気だけれど、
昔から、無人島に行ってきた人が、死ぬということは、よくあったの。
また、犬にだってダニによる、怖い病気があるわ。
バベシア症といって、ひどい貧血になり、死ぬこともあるの。
耳ダニ症では、耳の中にびっしりダニがわくのよ。
ダニ対策
◆散歩から帰ったらブラッシングをして、ダニを落とす。
◆草にお鼻くんくんした時につくことが多いので、顔をよくチェック
◆フロントラインプラス(皮膚の弱い子はNG)
ホームセンターなどに売っている安価なものは効果がないようね。
基本的に野良猫が歩く場所には、当然マダニがいると考えられるから、
アスファルトの上にだって、ダニやダニの卵が落ちていても不思議はないの。
マダニの恐怖は、すぐそばにあったのね。
わたしは、ベロニカ。
昔の人の言うことって、大事よね。
上着は家の中に来て入るな、とか草むらに行くときは長袖、長ズボンとか。