プレゼン

わたしは、ベロニカ。

ママがお仕事でも、お留守番は 大きらいなおんなのこ。

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なのに、ママはプレゼンという 仕事にいってしまったわ。

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ウィキペディアで調べてみたら

プレゼンテーション (Presentation) とは、情報伝達手段の一種で、

聴衆に対して情報を提示し、理解・納得を得る行為を指す。

と、あったわ。

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で、何のプレゼンなの?

 

ママは言ったわ。

「きくいもに決まってるでしょ!」

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いっぱいのひとに きくいもの話を聞いてもらえるなんて、

みんなでがんばってきて、よかったわね。

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それにしても、たくさんのひとの前で

緊張したりしないか 心配だわ。

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しかも、3分という時間制限の中で

きくいもが何なのか、

そして どのように体にいいのかを説明するの。

審査員には、テレビに出ているおじさんもいるのよ。

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3分っていうのは、

短いようで長いの。

 

ママはだまって、考え込んでいたわ。

いよいよ、ピンチなのね。

 

でもママはきゅうりをゆでながら、考えつづけたわ。

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ゆでては、さますこと3回目にして、

きゅうりを輪切りにして、脱水したの、

 

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洗濯機で・・・。

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きゅうりは、しわしわになったわ。

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きゅうりは、しょうがといっしょに煮込んだ

お鍋にほうりこまれて、

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きゅうりの きゅうちゃんになったのよ。

そして思いついたの。

スケッチブック作戦を。

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みなさんに見てもらうほうに、写真や絵をはりつけて

うらに 原稿を書いておくの。

そして、あらかじめ時間を3分以内になるように設定するわけ。

「これなら、顔をみられずに

プレゼンできるわ。」

ママは、フードドライヤーメーカーさんから

とつぜん送られてきた景品のタイマーを3分にセットして

リハーサルを始めたわ。

 

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2分45秒だわ。

そして、なんという アナログ感。

 

このプレゼンは、市のブランドを選出する

二次審査。

3分の説明のあと、質疑応答に入って、

いじわるな審査員は言ったわ。

 

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「この町と そのきくいもと、なんの関連が

あるんですかぁ?」

 

ママは言い放ったわ。

「はい、こじつけです!」

 

わたしは、ベロニカ。

プレゼンのお仕事から帰ってきたママは

おいしそうに、きゅうりのきゅうちゃんを食べていたわ。

inunoegao

 

One thought to “プレゼン”

  1. プレゼン…お疲れ様でした~(^o^)
    いつもの公園でのリハーサル
    とっても良かったよ~
    やっぱり アナログ感が昭和人間にはどこか懐かしくあったかい感じがして
    いいねぇ~ヽ(^o^)丿
    この町とキクイモとの関連なんて
    今から作っていけばいいのにね(笑)
    審査員の顔がホントあんな感じで聞いたなら?
    ムカついてしまうけど…おかしくて笑ってしまいそう(^。^)y-.。o○
    ベリーママ!がんばれ~(*^。^*)

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