わたしは、ベロニカ。
ママの旅先での無事を祈るおんなのこ。
英語もこわいけど、その他の言語はもっとこわい。
アイコンがついてるから、なんとなく
非常時にエレベーターに乗るな的なことだと思うわ。
そして、バスルームの中、
これは、わかりやすいわね。
大か小を区別して水をながすのね・・・。
そして、これ
ヨーロッパでは、どこのトイレもまるで補助便器みたいな
ものがついているらしいの。
ここでは、洗濯をしたり、ましてや果物を冷やしてはいけない。
これは
手洗いビデ
もともと、お風呂に入る習慣のないヨーロッパの人が下(しも)を清潔にたもつため
ここに前向きにまたがって、手でうんちなどを洗うもの。
もちろん、ママはそれほどチャレンジャーでもないので
洗濯もしなかったし、りんごを冷やしたりもしなかったので
ほっとしたわ。
それよりも、バスタブのないことに、
「海水浴に来たんじゃねえよ!」と悪態をついていた。
でも、ほとんどの日本人は真冬にシャワーだけっていわれて
喜んだりしないわ。
でも郷に入れば郷に従え、ぶるぶる、ふるえながらシャワーをあびて
朝食のための、カフェテリアへ向かうことに。
ひとりっきりで、ロビーをぬけて、食堂へ・・・
こんな時、いちいち写メを撮る日本人は、完全に浮いてるわよ。
だれもいない食堂。
お腹がすいた日本人代表だわ。
カフェテリアで働くおねーさんたちも、イタリア語しか話してくれない。
それに、内装がイタリア風だわ。
あたりまえだわ。
でも、わかりやすいブッフェスタイルだから、好きなだけお皿にとりつくろっていただくの。
ふだん、お茶漬けの朝ごはんしか、食べてないから
すごく、栄養バランスがいいわよね。
しかも、パンの味が日本とはちがうの。
日本に流通しているパンは、勝てないわよ。
ガクトがヨーロッパでしかパンを食べないとTVで言っていたのを聞いて
どんびきしたけど、はじめて理解できたわ。
特に高級そうではなくても、パンの味がちがうの。
それは、もう、どうしようもないのよ。
小麦粉の種類がまったくちがうんだから。
パンを食べるためだけに、ヨーロッパに行ってもいいくらい。
日本のパン食い競争を見て、おこった欧米人の気持ちがわかったわ。
それから、カフェブーム(?)で
すっかり、外来語を会得したママは、いろんなミスを犯したの。
ドリンクバーで、ホットラテのボタンを押したママ。
ラテっていうのは、牛乳って意味だから、ただのホットミルクが出てきたのね。
本当はちょっぴりコーヒーっぽい飲み物がほしかったのに・・・
そして、おかわりに カフェマキアートのボタンを押したの。
マキアートっていうのは、【しみ】という意味。
ミルクにうっすら、コーヒーのシミがついた程度だったわ。
もう、がっつりエスプレッソを頼めばよかったって、後悔してももう遅いわ。
おなか、たぷたぷ。
そして、エスプレッソは、腹がたつくらい、濃いのよ。
ヨーロッパは慣れが必要な国ね。
ま、どこでも、そうだけど・・・・・。
枕に置くべきチップは、みんな単泊だから、いらないわっていうけど
ママは、ならば、これからお世話になることの見返りより
いままでお世話になったお礼にと、枕の下に2ユーロをおいて
ホテルを後にしたわ。
こういうママはスキだけど、それ以外がえぐいから、なんとも言えないけど、
旅の恥はかき捨て、って、言うより、飛ぶ鳥あとをにごさず、って、感じは
わたしも賛成だわ。
お部屋も出来る限り、きれいにして、日本人代表をつとめたのね。
ママ、普段から自分のおうちも、きれいにしたらいいのに・・。
チップ自体、先進国では、もう、無くなりつつある習慣の様ね。
わたしは、ベロニカ。
ママの初めてのイタリアお泊りが、居心地良くて安心したわ。
何を見ても新鮮だったのよ!
もっと困ればよかったのに、
ただ、タバコを吸うママが、フロントで
「どこでタバコを吸えますか?」って聞いたら、
「outside!」
って、追い出されたのには、笑ったわ!!
最近では海外旅行に行く為に禁煙外来へ通う人が多いのよ!