わたしは、ベロニカ。
ママの帰りをしっぽを長くして待つおんなのこ。
その頃、ママはドイツで油を売っていたわ。
ドイツの町は、なんとなく固いわね。
あいあいパークみたいな建物がいっぱい。
石畳は、歩き続けると、けっこう疲れるわ。
股関節に負担がかかるのよ。
足の短い、日本人にはつらいわね。
そして、落書きは共通みたい。
やっと、教会についたわ。
教会は、ステンドグラスを通した光で
とても荘厳なかんじ。
教会を出て、次はゲーテの家に行くのよ。
ゲーテって、ぼんぼんなのよ。
大金持ちで、才能あふれていて、でも感じ悪いのよ。
「良い男は妻を殴り、そのあとそっと髪をすいてあげる」
って、言い残しているの。
そして1つ年下の妹コルネーリアは、兄におさえつけられて
それでも献身的に、自分の人生をささげたの。
これがゲーテの部屋。
25歳のときに出版した『若きウェルテルの悩み』でヨーロッパ中にその文名を轟かせたゲーテ。
優雅な暮らしぶりがうかがえるわ。
妹は結局、うつ病を悪くして
若くして死んでしまうの。
兄の帰りをいつも、ここで見ていたのかしら。
ここは、キッチン。
いちいち壁紙がかわいいわ~
兄を愛するあまり、結婚したものの夫を愛せなかった妹。
そして、何人とも、恋愛しながら、妹のかわりを見つけられなかった兄。
犬殺処分ゼロという、素晴らしい国ドイツでも
人間の思いはままならないのね。
わたしは、ベロニカ。
うちの兄、たいした才能をもってるわけじゃないけど
ノーマルでよかったわ♪
ママは、へんなおっさんに別れを告げて
フランクフルト空港へとむかったわ。
ゲーテ何てやつだ(-_-)
やっぱり男はノーマルがいい
変な奴は 疲れるぅ…
っとママが言っている(/–)/
ヨーロッパの貴族のぼんぼんなんて
みんな変人なのかもねぇ~
男はノーマル♪
女はアブノーマルでちょうどいいわね!