わたしはベロニカ。
ママの仕事が一段落したら、PCで映画を一緒に見るおんなのこ。
とくに古い映画には掘り出し物があるってママは言うわ。
というか、わたしがお留守番が嫌いなせいで
ママは新しい映画が見れないのよ。ふふ。
最近見た映画でおもしろかったのは
「きっと、うまくいく」(3 Idiots)
2009年公開のインド映画なの。
インド映画に対してそれまでいい印象がなかったのね。
なんかミュージカルみたいで、ストーリー性に集中できなかったの。
だけど「きっとうまくいく」を観て先入観が吹っ飛んだわ。
映画って後味が大事でしょ。
なんとも後味のいい映画で、ストレスがある人や、なんだか毎日だるい人には
是非見てほしい映画よ。
そう、映画ほど脳がすっきりするものはないかもしれない。
見ている間は、心が解放されるのよ。
うちのおすすめは
・フォレストガンプ
・ショーシャンクの空に
・猟奇的な彼女
なんだけど、これらがOKなら「きっとうまくいく」ははまると思う。
アマゾンプライム会員なら
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「きっとうまくいく」のファンは多くの有名人もいて
スティーブン・スピルバーグは3回も見たそうよ。
ブラッド・ピットに至っては「心震えた」ですって。
チケットぴあでも満足度の高い映画No.1に選ばれたのよ。
時間が出来たら、ほんとに見てほしいわ。
それほどいい映画なのにタイトルのネーミングのせいで
「きっとうまくいく」・・・?
表にはでてこないというのは、もったいないわね。
そうして今見てみたいもう一つの映画が「17歳のカルテ」
原題が『Girl, Interrupted』
中断された少女という意味。
2000年の映画。内容は「きっとうまくいく」みたな感動系ではなく
どちらかといえば「病んでいる系」当時見たときは
主演と助演の女の子がとってもかわいい♪って感動だったのだけど、
後でその二人が
ウィノナ・ライダーとアンジェリーナ・ジョリーだったと気づいたわけ。
勝負は完全にアンジェリーナ・ジョリーの勝ち。
当時無名であったにもかかわらず、助演女優賞などで
原作を買い取って撮影総指揮取ったウィナノ・ライダーより注目を得たわ。
境界性人格障害と診断された、とーーーっても病んだ少女の物語。
かみそりにオーバードーズ。
娘を持つ人なら、見ておいた方がいいかも。
娘が病んでなくても、不安定な思春期のこころがわかるかも。
娘がいなくても、アンジェリーナ・ジョリーの天才ぶりがおもしろいの。
めっちゃ、悪い奴やねん(笑)
ぷりんちゃんのママがよく「犬には冗談が通じないから」って言うけど
わたしも犬だから、アンジェリーナ・ジョリーが本当にこわかったわ。
<レビュー>
アンジェリーナジョリーのキラキラ輝く感性。
リサ(アンジェリーナジョリー)が、精神科病棟で
自由、気ままに、暴れ、ボス的存在。
挑発的、挑戦的、そして エキセントリック。
アンジェリーナジョリーが、若く、
そして、まだ洗練されていない感じである。
が、キラキラ輝くものがある。
ウィノナライダーの精神的な病んだ表情が、
なんともいえず、心細さを感じさせる。
どちらかと言えば、受身的な存在。
ただ、自立と言う視点で考えると、
リサの精神科病棟の中でしか存在できないことを
認識することで、自分の行くべき方法が見える。
境界性人格障害を知らない人が作った映画
もしくは、境界性人格障害者が自己美化のために作った映画
と言われても仕方ないくらいスザンヌに境界性人格障害の症状が少ない
時代の問題もあるのかもしれませんが、この映画のスザンヌはただの儚げなモテ美女です。
実際の境界性人格障害はこんなに綺麗じゃない。
常に依存先を求め、孤独を感じると気が狂いそうなほど寂しくて、それを埋めるために男性を求めたり、時には暴力や暴言で鬱憤を晴らす。
本人にとっても深刻だが、周囲にとっても堪らなく迷惑な存在。
この映画を見ても境界性人格障害については学べません。
悪いのは周囲として描かれているあたりが、いかにもボダー本人が作った話という感じがします※ボダーとは境界性人格障害のこと
これはほんとうに、そう思ったわ。
境界性人格障害は、正確にはウィナノ・ライダーの演じるスザンヌとは
まったく違うもの。境界性人格障害の人は「自分のせい」になったときに
パニックになるの。
だから、全神経を集中させて人のせいにするのよ。
だから普段から言い訳がましいという特徴があるわけ。
いい映画をみることで、解消されるストレスは半端ないと
うちのママは言うわ。
映画・音楽・食べ物には人間を癒す、そして豊かにする力があるというわ。
わたしはベロニカ。
犬だけど、ママと一緒に映画を観るのは好きよ。
しかも掘り出し物を見つけたときは、ママが楽しそうで
わたしもうれしくなるの。
心が疲れた時、映画を観るのはいいことなのよ。