わたしはベロニカ。
人間と暮らす中でいろいろなことを思う
ダックスフントのおんなのこ。
6月18日の月曜日にはとても大きな地震があったけど
みんな被害はなかったかしら。
震源地の高槻に住む知り合いは、無事だったようでほっとしたけれど
やはり水道の蛇口からは濁った水が出ているというわ。
それにしても「帰宅困難」という現実を
まざまざと感じることになったわね。
すべての電車が止まってしまったら、なすすべもないわけで。
わたしは地震の時、ママの部屋でテレビを見ていたのだけど
電気のシェードがぐらぐらして
カエルの置物がぶっとんだくらい。
でも、とても怖かったので、すぐに玄関まで逃げたわ。ひとりで。
そして地震のあったママの部屋には近づかないようにしているの。
今回の地震で必要だと感じたのは、防災ではなくて備災ということ。
これはテレビで地震の専門家のおじさんが言ってたことなのだけど
地震を前にしては防災なんてほぼ無理なんだとか。
だから防ぐのではなくて、備えることが大事ということよ。
例えば会社から帰れなくなった時に、どうするかとか
自宅にこもる場合にどんなものを備蓄しておくかを
日頃から考えておかなくてはならないの。
まず思いつくのが水でしょ。
でもね、水は比較的はやく配られるからあまり大量には必要ないわ。
阪神大震災で家が全壊して、長い間避難生活をおくったうちのママは言うわ。
まず、地震後コンビニで最初に売り切れたのが、電池よ。
そしてアルコール。
余震の恐怖で眠れない人が多かったということね。
巨大な南海トラフ地震が来る前に、まだ内陸部地震があるというから
みんなで気をつけなくてはならないわ。
そして地震にはデマがつきものよ。
関東大震災の時には在日韓国人が日本人を殺して回っているという
デマが起きたせいで、リンチ事件が起こったわ。
熊本地震でもライオンが逃げ出したと、ツイートした会社員が
逮捕されたのよ。
阪神大震災の時は宝塚ファミリーランドの柵が壊れて
ホワイトタイガーが逃げ出したって言ってたっけ。
SNSのない頃にでもデマは広まるのだから、今だったら大変だわ。
備蓄については1週間分の飲料水、食料品が必要だそう。
けっこうな量になるわ。
そしてトイレの水、またはトイレの替わりになるもの。
トイレットペーパーいっぱい。
トイレ関係は悲惨な状況になるのよ。
水道局が元栓を止めてしまうことが考えられるから。
うちでは犬用の「うんちの臭わない袋」があるから大丈夫。
それからドッグフードも忘れないでね。
おそらく近所のペットショップでも地震後はすぐに売り切れになると思う。
そして阪神大震災の時、もっとも欲しいと思ったものは
なんと、ビタミン剤。
地震後はストレスと電磁波の影響で抵抗力が激減するわけ。
できれば病院で風邪薬などの抗生物質をもらっておくといいかもしれない。
持病や弱いところのある人は災害があるとダメージがでるもの。
元気な自分を想像してはいけないというわ。
あとね~調理したものを冷凍しておくとけっこう助かるのよ。
お好み焼きとか、竜田揚げとか。
災害後、食べたくないのが冷たいおにぎりとカップラーメンだからよ。
わたしはベロニカ。
いつだって、地震が来るたびに
「こんな地震が来るとは想像しなかった」っていうけど
本当は助かる命だったのではないのかと思う。