赤ひげ先生

わたしはベロニカ。

今年、最後の病院へ連れてこられたおんなのこ。

年末で忙しいんだから、わざわざ来なくていいのに。

ああ、体がブルブルするわ~。

 

それにしても、わたしが通っている病院の先生ってすごいのよ。

朝は早くから夜は遅くまで、1週間休みなしで働いているの。

そして「お正月休みはいつからですか?」って聞いたら、

 

 

12月29日~1月7日までは午前中だけの診察だって。

お正月休みも取らないつもりね。

そしてね、「見ただけ」といってお金を取らないことも・・・

まるで犬用の赤ひげ先生だわ。

 

赤ひげ先生て・・・

(若い子が聞いてもわからないわ)

赤ひげ先生とは昭和40年に公開された映画。

小石川療養所を舞台に貧しく病を抱えた患者を懸命に治療する医者の物語。

あ、でもサントリーのごま麦茶のCMならわかるかもね。

 

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=jwzdKuaHbdo

「ヴェロニカ・フェレスさ~~ん」

そうそう、これがわたしの本名。

血統書名は

メルモ・オブ・スペースプラネット・ジェイピー米子市生まれよ

 

ついに名前が呼ばれてしまった。

耳掃除して、爪切って、肛門腺しぼって・・・

先生ったら、今年最後だからか、とーっても念入りにしてくれたわ。

 

ママは先生に「今年もお世話になりました。」と言うべきところを

いつものように「ありがとうございました。」とくくったの。

何でって聞いたら、

「この病院ではお正月休みがなく、年末と年始がくっついているから

なんだか、申し訳ない気分になった。」ということだったわ。

 

といううちのママにも、お仕事がたっぷりたまっていて

年末年始の切れ目はなさそうだわ。

 

さて病院の次は、一人暮らしをはじめたとしくんの買い出しにつきあうのよ。

なんでも売布のコープは高いらしい。

としくんの住むアパートまで迎えに行って、車にひろうなり、ママは

「ダイエーまで歩け!」とか「弾き語るな!」とかいって、

相変わらずとしくんを鞭打っていたけど、

結局買い出しにつきあうんだから

としくんにやさしいわね。

 

 

そう言ったら実は違うのだとママは言ったわ。

すっかり療養モードを決め込んでいるとしくんに、仕事のことを

思い出させて、少しは打ち合わせらしいことをしたいのだそう。

 

だけど、ダメね。

一人暮らしで気がねもなくなったやつの脳みそは仕事のことでなく

どーでもいいことで、ふんづまりだわ。

 

売布駅

 

ママは新しく取り組もうとしている話を一生懸命しているのに、

としくんは「レタスが高いのだ」だの

「ティッシュを買わなくてはだめなのだ」とか

もう完全にどっかにいっちゃってるわね。

 

せっかく渋滞しているので稔りある会話ができると

考えたママが愚かだったのよ。

 

そんなとしくんだけど、ネットではとてもいい人なのよ。

実物からは想像もつかないくらい

コミュニケーション能力にたけているわ。

 

 

実物は「あー」とか「うー」しか言わないのに、

ネットでは

 

と饒舌なの。

意味がわからないのは、おいといて。

 

わたしはベロニカ。

2017年、今年も本当にお世話になりました。

そしてブログを読んでくださってありがとうございます。

来年も見たもの聞いたこと、ブログにしていきたいと思いますので

どうぞよろしくお願いいたします。

新しい年があなたにとって、すばらしい年となりますように♪

 

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