わたしは、ベロニカ。
ママとふたりで暮らすおんなのこ。
ある日、ママに聞いてみたの。
ママは言ったわ。
「べりー、この国で犬たちが捨てられる理由って知ってる?
それはね
- 引越し先がペット禁止なので
- 犬が大きくなって可愛くなくなったから
- 予定外の出産で、たくさん子犬が産まれてしまったから
- 面白半分で繁殖したけど、子犬のもらい手がいないから
- 言うことを聞かず、うるさいだけだから
- 経済的に余裕がないから
- 老犬の介護がしんどくて
- ブリーダーをやめたので、犬たちが用済みになったから
- 夏休みで長期の旅行に行くから
- 思っていたより臭いから
なんていう、人間の身勝手なものよ。
そして、そうして捨てられた犬たちは、動物愛護センターで殺処分されるの。
今では、法律が変わって、犬やネコを捨てたり、いじめたりすると
50万円の罰金を払うことになったわ。
ちなみに、ヨーロッパでは、4時間以上の留守番=虐待
という考え方があるくらい。
平成23年度殺処分された犬の数は 約4万5千匹もいるのよ。
そしてその、方法は炭酸ガスによる窒息という、犬に苦しみを与えるもの・・・。
少しずつでは、あるけど、保護された犬を引き取る里親さんが
ふえてきた。
でも、ほとんどの犬は3日間だけの、保護の後、殺されてしまうの。
ヨーロッパみたいに、ペットショップで、購入する前に、
動物愛護センターで探してみるということが
あたりまえになってきたら、殺処分される犬は、減るでしょうね。」
ママはわたしに、何を言いたいの?
はっ!!
もしかして、わたしのパパは殺処分されたの?
「べりーの犬のパパのことね。
犬のパパは 今7才で、鳥取県の米子市に住んでるよ。
ついでに、犬のママは 今4才で、ブラックタンよ。」
( ハリーポッターの両親みたいね。)
「ベリーのママは2才で、 あなたを産んだのよ。」
犬の両親のことを、聞かせてもらってうれしいわ。
でも。
悲しいわ。
わたし、自分の生い立ちを初めて知ったわ。
パパは誰にやられたの?
なんだか、よくわからない話ね。
まあ、いいわ。
でも、こわいわ。
うっかり迷子になって、保健所につれて行かれたら、3日で殺されるってことでしょ?
動物愛護センターでも、呼びかけているわ。
ママが昔買っていた、レミーちゃんっていうシェルティは
阪神大震災の時、地震が起こった瞬間、こわれた門から逃げ出していってしまったのよ。
そして、道路を走って行って、知らない人の車に乗り込んだの。
パニックになると、何をするか、予想できないわね。
ママもわたしを信用しないで、いろいろ考えておいてね。
わたしは、ベロニカ。
里親さんが、いっぱいふえたらいいなって思うけど、
条件がせまいのよ。問題だわ。
<注意事項>
・ 一人暮らしの方、転居の予定がある方には譲渡できません。
・ 高齢のご夫婦のみのご家庭の場合、お断りすることがあります。
**すでに犬または猫を飼っておられる方へ(2頭目となる場合)は、原則、行っていません。
私も以前、動物愛護センターハッピーハウスさんに寄付をしに行った時に
目があって離れられないかわいそうな生い立ちのMダックスが
いたので、連れて帰りたかったのですが、
2頭目と言うことでお断りされました。
辛い思いをした子はとても神経質なので多頭買いをするのは
とても難しいらしいです。
良い方に貰われていたらいいなぁと願うばかりです。
ベロニカちゃんのご両親の写真、いいですね。
私も知りたいです。
実際に寄付をされたりと、思いを形にされている方には
ほんとうに、頭が下がります。
里親について、むしろ経験があって、同じ犬がいる家のほうが
好ましいのでは・・・?