わたしは、ベロニカ。
ただただ、日常をつづる、おんなのこ。
昨日の雨がうそみたいに、今日はいいお天気。
今日だけはどうしても、晴れてほしかったの。
それにしても、明日からシルバーウィークだというのに
いろんな所でいろんな工事が終わらないわね。
平和な町の、平和な公園。
今日は出かけていたので、帰ったのは6時ころ。
マンションに入るなり、おばあちゃんが見つけたわ。
3人のいかつい警官が、ずかずかと公園に入ってきたの。
警察官はまっすぐに、特定の人物を目指しているようだったわ!
犯人逮捕劇?!
なんと、警官が目指す先には、あの妄想おじさん!
逃げるように歩き出す、妄想おじさん。
さらに追いかける警官は、防弾チョッキまで、着用しているではないの!
犬まで、逃げようとしているように見えるのは
わたしだけ?
ふつう、警官が寄ってきているのに、あんなに早歩きで逃げるのって
おかしくなくない?
そして、妄想おじさんと警官は木の陰の方に入って行ってしまったわ。
その後、15分くらい、見えなくなっていたので、
わたしのレポートはここまで、
で終わるはずだったの。
そのあと、いつものように、夕方のお散歩のため、
公園に向かったわたしたち。
公園の入り口にさしかかった時、前から、妄想おじさんが歩いてくるじゃない!!
そして、すれちがいざまに、おーおきな声で
「ごくろうさんっ!」
って。顔色が赤茶けて、明らかに異常な興奮状態に見受けられたわ。
ママが「何がぁ?!」っていうと、「後からわかるわっ!」と。
まるで、うちのママが通報したみたいな、口ぶりね。
ということは、通報される心当たりがあるってことじゃない。
わたしたちは、とても忙しいの。
それから、この妄想おじさんは心の中と表情が一致していないから、
意味もなくニタニタしていることに気づいたわ。
公園の中ほどにはもう、犬ともたちが、集まっていたから
妄想おじさんを、後にして、そっちの方へ行ったのね。
すると、妄想おじさんはきびすを返して、戻ってきたのよ。
で、わざわざ、わたしたちのすぐ横をとおりぬけて
「あのじじい、殺したる!」
妄想おじさんだけあって、話の展開のスピードがはんぱないわ。
登場人物が、量産されていくのね。
いつ、何がでてきても、おかしくないのよ。
冨樫義博ばりの天才的なストーリー創作技術だわ。
とりあえず、一旦整理すると
なにがしらの、じじぃが通報したってことかしら。
わたしは、ベロニカ。
こういった手合いには、まず、かかわらないことが重要なのよ。
だけど、ぬれぎぬや妄想で悪意を抱かれてしまっては逃げることはできないの。
そして、それは他人ごとではないってこと。
ひとりひとりが、何かできることがないか考えないと
みんなの公園が妄想の悪意に染まってしまうわ。
ママは妄想と敵対するには妄想だっていっているわ。
そして、恐怖心は何の役にもたたないと。
うぉぉぉー!きたぁ(>_<)
妄想だと気をつけようがないやんね?
早く 工事が終わらないかなぁ~
うん、なんだか目の前の日の粉って感じもするけどね。
勇気を持って妄想されている被害者の力になりたいね♪
あ、妄想されてるのはうちのママもだ(笑)