わたしは、ベロニカ。
意外と甘やかされてないおんなのこ。
熱中症でぶったおれていた兄。
体力をつけるため、ママにお肉を焼いてもらったの。
でも、おにーちゃん、かわいい妹にも
くれるわよね!?
まぎれもなく、牛だわ!
わたしも、体力をつけないといけないの。
「おにーちゃんは、べりーちゃんの、ためを思って
言ってるんだよ。いつまでも、べりーちゃんに
元気でいてほしいから、ね。」
ね、じゃないわよ~~
じゃあ、どうしてわたしの前でたべるの==
ひどいわ!
ぜったい、見せびらかしている。
わたしは、いっぱいかざってやったわ!
なんだか、なまぬるいわね。
とりあえず、思いつかないので、
おにーちゃんの おパンツを ねちゃねちゃにしよう。
そこへ、ママが
「べりー、いやなことは早く忘れて、いっしょに花火みようよ。
ベリーの好きな、季節の風物詩よ。」
わたしはママにだっこされて、窓の外をながめたわ。
ほんとう。
きれいだわ。
「べりー、それは信号よ。」
え?
花火って、そういえば、見たことないわ。
その時、
わーきれい。
音はないの?
「5キロは、はなれているからね。ほら、次のが光るよ。」
自分の顔がガラスに うつって、ちょっと見えにくかったので
ママにベランダの窓を開けてもらった。
よく冷えた部屋の中に、外のなまぬるい風が吹き込んだわ。
わたし、青い光の花火が好きよ。
いっぺんで、涼しくなったもん。
これは、ミノカサゴみたいっ!!
ミノカサゴって、これね。
ひれに猛毒をもっているから、見つけてもさわっちゃだめよ。
あら、マンションで見えないけれど、
花火が地上で爆発しているみたいに見えるわ。
大丈夫なのかしら。
今回の宝塚花火大会は第100回目だって。
フィナーレはとてもきれいだったわ。
わたしは、ベロニカ。
花火が大好きになったわ。
昔の宝塚は温泉宿がいっぱいあって
千と千尋みたいだったって、ママが教えてくれたわ。
花火、綺麗だったよね~
場所は 違うけど 同じ花火を見てたんだね☆
Pちゃんも、花火みたのね~
すごく、きれいだったよね。
それにしても、あいかわらず
言い回しがロマンチックだわ(´ー`)