犬にとってチョコレート中毒は本当に危険!

わたしはベロニカ。

ダックスフントのおんなのこ。

今日は合宿2回目、ぷりんちゃんといろいろと訓練するのよ。

 

 

もてもてしているだけなんだけど・・・

公園行ったり、おもちゃを買いに行ったり。

でもね、ぷりんちゃんくらいの年になると

ほんとうに人間に言いたいことを伝えるのがうまいわ。

 

 

だいたいの要望を人間に伝えることができるのよ。

うらやましい・・・。

 

 

こんなスキルを身に着けたら、どこででもやっていけるわ。

そのご要望をすべてわかってしまう、うちのおばあちゃんもすごいけど。

ママはどちらかといえば、お仕事をはじめたら

「犬同士で好きにしてなさい」ってスタンスだけど

おばあちゃんは、お留守番しているぷりんちゃんが不憫で

まるでぷりんちゃん専属の「ばあや」みたいだったわ。

 

 

そして合宿2日目も、「ぷりんちゃんも川へ連れて行こう」って

言いだしたんだけど、はたしてぷりんちゃんが喜ぶのかどうかはクエッションよね。

ぷりんちゃんは言ったわ。

「ばあや、窓の外が見たいわ」って

 

 

今日の川はおなじみの「ふるさと館」

人がいるのといないのとでは大違い。

今日は誰もいないわ。

 

 

ぷりんちゃんは楽しいのかしら。

 

 

ぷりんちゃんは、あちこちを歩きながら、草のにおいをかいでいたわ。

きっと楽しいのね。

(おそらく、楽しくないと思うが・・・)

 

 

え?

わたしは楽しいかって?

 

 

この時はこのあと、とんでもないことになるとは

誰も想像していたかったわ。

 

 

帰りの車の中でのことよ。

道の駅「いながわ」で恒例のジェラートを

買ったママはベーカリーが100円セールをしていたので

パンも買うことにしたの。

 

わたしは、ママが運転をはじめるのを待っていたわ。

だって、最近はダイエットでストレスがたまっていて、

常に野生の狼のようにおなかをすかせていたの。

 

わたしはパンの存在に気づいていないふりをする必要があるわ。

 

 

チャンスはちゃんとやってきたわ。

わたしはパンの入った袋をそっとくわえて、座席の下に

頭を隠して、たっぷりと堪能したわ。とても静かに。

 

そしてあと一口で全部食べ終わる瞬間に、おばあちゃんに見つかってしまったの。

次の瞬間、ママの悲鳴・・・

だって、こんな感じのパンだったんだもの。

 

引用元:http://deropan.com/2017/01/16/post-162/

 

わたしはチョコレートクロワッサンを2個と

豚まんパンとソーセージロールを食べたのよ。

 

ママは暴走族になったように車を飛ばして、

動物病院へ向かったわ。

テオブロミン、テオブロミンと呪文を唱えながら。

 

テオブロミンとはギリシャ語で「神の食べ物」

そう、チョコレートの中毒物質よ。

テオブロミンは犬にとって有害物質・・・

 

チョコレート(テオブロミン)中毒になった場合の症状は、嘔吐・下痢・興奮・抑うつ・不整脈・パンティング(ハーハーすること)・高体温・運動失調(フラフラすること)・ふるえ・痙攣・発作、時に死に至る昏睡等があげられています。

引用元:http://www.masuda-rui-heart.sakura.ne.jp/letter/055.html

病院についた時、願っていた状態と反して、

たくさんの患者さんが待合にいたの。

ママは、躊躇せず

「先生!チョコレートを食べたんです!」と叫んだわ。

 

いやね、はずかしいわ。

だけど先生は、すぐさま順番を飛ばして呼んでくれて、

血液検査をした後、注射を打ったの。

すると、急に胃がひくひくしてきて、おえ~~~って

せっかく食べたパンを吐き出してしまったのよ。

 

先生はわたしが食べたチョコレートは

「致死量です」って・・・。

 

 

だけどね、ママは今夜は鹿肉を奮発してくれるというの!

おばあちゃんは、言ったわ。

「ばんごはん、抜いたほうがいいんじゃないの?」って。

 

 

ママは憎々しげに

「じゃあ薬をどうやって与えればいいのか」と。

(犬に薬を与えるときは一般的にエサに混ぜる)

 

わたしはベロニカ。

ぷりんちゃんと、合宿最後の晩餐を心から楽しんだわ。

 

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