渾身のビーフシチュー

わたしは、ベロニカ。

今日ははっしーが学校勤務の日なので

残念なおんなのこ。

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はっしーは、週に1度、学校へ出向するの。

学校の先生は、生徒に勉強を教えるでしょ。

はっしーは、先生にパソコンの事を教えるの。

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なぜって?

それは、先生は教えることには慣れているけれど

教えられることには、慣れてないの。

それを、はっしーが

うえからめせんで

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なーんて言おうものなら、

これは、確実に気を悪くさせることが出来るのよ。

 

今日はそんな大変な出向に行っているの。

明日はきっと遅刻するわ。

 

 

はっしーが来ない日だということを知っていて、

ママは冷凍庫に眠らせておいた

山垣畜産のカレー・シチュー肉、1kg を取り出したわ。

そして、たっぷりの赤ワインを注いだの。

 

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渾身のビーフシチューを

作る気だわ!

 

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「いつもより、丁寧に面取りされたにんじん。」

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「たっぷりすぎる、シャンピニオン。」

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そこへ、ほとばしる情熱のような

カレー・シチュー肉を投入!

お肉を切らないことが、醍醐味となるのよ。

 

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ママは鍋の選択を間違ったことを反省せずに

余分な洗い物が出来たことを嘆いたわ。

 

味のほとんどはハインツのデミグラスソースに

ゆだねられているというのに、

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ママは悪い魔女のように、

鍋をかき回しつづけたの。

 

そして、疲れ果てたので、モスで昼食をとることに。

 

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モスのちょこっとした、花あしらいがある

テラスが好きだわ。

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野菜バーガーにスパイシーモスチーズ。

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もらえるはずもないのよね。

わかっていながらでも、あきらめないわ。

 

あきらめが悪いのは、ママに似たのよ。

ママがよからぬチラシを手にしているのを見たもの。

 

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ゴミ箱にすてておいたわ。

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さて、モスでおなかいっぱいになって

午後からの仕事をする段になって、

ママはまた、鍋をまわしはじめたの。

 

まわしたのは、おたまじゃくしよ。

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ずいぶんと玉ネギがとけてきたから

おい玉ネギとして、2個投入したわ。

 

わたしは、ベロニカ。

夕方の散歩では、やたらとママがシチュー臭かったわ。

 

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inunoegao

4 thoughts to “渾身のビーフシチュー”

  1. ベリーが捨てた内緒で婚活のチラシ…
    ママは、探してなかった~(笑)

    赤ワインのお風呂に浸かったお肉を切らずに投入されたシチュー
    美味しそう!商品化するの?

  2. 商品化?
    無理無理、ママの料理は自己満足の極みなのよ。
    「おいしい、おいしい!」って言って食べてくれるのは
    おにーちゃんぐらいだもの♪

  3. いや、いや…何をおっしゃいますやらヽ(^o^)丿

    ママの料理がおいしいのは

    みんなが知ってるよ~♪

    私なんか毎日 お弁当、お世話になってたんだもん…間違いない!(その節はどうもありがとうございました)

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