わたしはベロニカ。
ダックスフントのおんなのこ。
今日は、月1回のメンテナンスで獣医さんに行くのだわ。
これほど、テンションの下がる場所はないわ。
つめ切って、足裏バリカンして、
耳そうじして、肛門腺ぶしゅーって。
しかも先生とママが話し込んじゃって
え?
何の話かって?
フィラリアの話よ。
以前ね公園で話題になったの。
フィラリアの薬は、「予防薬」か「駆除薬」かって。
毎年5月になると、フィラリアに感染していないか
血液検査をするの。みんなよ。
もし駆除薬だったら、血液検査から
1ヶ月後から薬を飲めばいいのでは?!ってなって。
そもそもなぜフィラリアの薬を飲む前に
血液検査をするかというと、もし、血液中に
たくさんのミクロフィラリアがいた場合、
薬によって、いっせいにミクロフィラリアが死んで
犬がアナフィラキシーショックを起こしてしまうから。
ようするに駆除薬なのね。
そこでフィラリアに感染していないことを確認してから
フィラリアの薬を飲み始めるの。
そうそう、フィラリアのことを最初に説明すべきだったわ。
フィラリアとは蚊にさされたことで、感染する寄生虫。
大人になると犬の心臓に住み着いて、心臓を破壊していくの。
とはいえ、寄生虫だから宿主である犬をなるべく、殺さぬように
心臓付近で産卵を繰り返すわ。
そして生まれるのがミクロフィラリア。
ミクロフィラリアは蚊の体の中に入ることができて
はじめて大人になれるのね。
だから、犬が蚊にさされるのを、ひたすら待つわけ。
そしてうまく蚊の体内に入れたら、次にその蚊が
他の犬を刺した瞬間に、移動するという流れ。
移動できたフィラリアだけが親フィラリアになれるの。
そして心臓まで行って卵を産むわ。
卵がミクロフィラリアになるには1ヶ月半から2ヶ月かかるのね。
だからわたしたちは月に1回、フィラリアの駆除薬を飲むの。
で、血液検査でフィラリアがいないことがわかったら
その後、1ヶ月薬を飲む必要がないのでは?
というのが、ママの質問。
先生の答えはNOだったわ。
生まれたばかりの状態のフィラリアは検査では見つけられないから。
たとえば5月1日に血液検査して、仮にフィラリアがいなくても
検査で見つけられなかったフィラリアがいるかもしれない。
だから5月1日には薬を飲まなくてはならないの。
ちなみに親フィラリアには駆除薬が効かないから、
とにかく成虫になる前に駆除薬でやっつけるということ。
そこで、人間もフィラリアに感染するのか調べてみたわ。
なんと、感染例がないわけではなかったの。
犬と同じように蚊にかまれて、成虫になった親フィラリアが肺動脈で
見つかったというわ。
犬への感染と同じく、感染幼虫を保有している蚊に吸血される際に感染します。
成虫になることは少ないですが、ごくまれに成長して肺動脈の塞栓や皮下、腹腔に腫瘤を形成することがあるとされています。そのほか、せきや血痰、胸の痛み、呼吸困難などを引き起こすことがあるとされていますが、無症状であることが多いです。
定期検診などで肺のレントゲン検査を受けた際に肺がんや肺結核などが疑われ、腫瘍を切除して調べたところじつはフィラリアの結節だったと判明することが多いです。
感染している犬と接触することで直接感染することはありませんが、蚊を媒体として感染することからも、飼っている犬のフィラリア予防を徹底することが飼い主の予防にもつながるといえるでしょう。
引用元:https://petnookusuri.com/products/list.php?category_id=51
わたしはベロニカ。
月1回のフィラリアの薬がとても楽しみなの。
すっごくおいしいのよ。