ローマで一番楽しかったのは地元のスーパー

わたしはベロニカ。

5年前の今日、ママに捨てられたおんなのこ。

犬がいるのに旅行になんていくかしら。

 

 

でも、ママはついにこの日、思ったそうだわ。

「年をとってから旅行になんて来るもんじゃない」って。

正確に言うと

年をとってから格安ツアーで旅行になんて来るもんじゃない

って感じね。

 

なんせ観光でしょ。歩きつづけることになるわけよ。

しかも、石畳を。

石畳を歩き続けると、股関節がおかしくなってくるというわ。

 

ローマ滞在中の予定は

  1. バチカン市国 サン・ピエトロ寺院参拝
  2. コロッセウム
  3. トレビの泉
  4. スペイン広場
  5. ホテル
  6. バチカン美術館
  7. ローマ散策

 

サン・ピエトロ寺院はキリスト教の寺院としては世界最大級の大きさ。

4世紀に建てられたユネスコ世界遺産なの。

 

 

中に入って天井を見上げると、光がうまく入ってくるようになっていて

なんとなく神々しいわ。

 

 

そしておさいせん箱もイタリア風

おさいせんをするのは万国共通なのね。

 

 

ここはトムハンクス主演の「天使と悪魔」でロケに使われたの。

これからバチカン市国へ行くなら「天使と悪魔」は見ておいた方が楽しめるわ。

たとえば映画で印象的だった石板などが、いたるところに・・・。

 

 

サン・ピエトロ寺院で参拝をすませて外に出たら

誰かにそっくりな警備員がいて、思わず吹き出したって。

イタリアは日本との共通点が多いのかも。

 

テッペー・アリータ

 

次に向かったのはコロッセウム、剣闘士とライオンが

戦ったところね。

でも、近くでみると古すぎて、地震がきたら危ないかも。

 

 

ヨーロッパでは室内はどこも禁煙だけど

外ではがんがんに吸って、道に吸殻を捨てるのが当たり前。

めっちゃ悪そうな顔してるけど、ファッショナブルなイタリア女子だわ。

 

 

こっちは結婚式の撮影をしているわ。

ベネチアでは金髪の人が多かったけど

ローマまで来ると髪の色の黒い人が多い。

きれいな花嫁さんね。

 

 

弾丸ツアーなので、急いでトレビの泉へ。

コインを投げるなんて、100%無理よ。

 

 

だって、どれくらい人がいるかというと・・・

 

 

ママはここで写真を撮ってる間にリュックを全開にされて

中にピザソースをまき散らされていたの。

やっぱり、人の込み合っているところには

極力近づかない方が無難だわ。

 

ローマの休日のロケ地、スペイン広場もすごい人。

広場の形がわからないくらいなの。

 

 

だからとにかく、写真を撮るのに苦労がいるわ。

というか、絵にならないのね。

きっとロケとかするのは早朝しかないと思うわ。

 

 

ジプシーって知ってる?

ヨーロッパでは差別用語(放送禁止用語)なの。

もともと、移動しながら生活する民族をそう呼んだのだけど

今は日本語に直訳すると「乞食」「ホームレス」といった意味合い。

 

でね、イタリア旅行中にもジプシーをたくさん見かけたの。

ベネチアではみぞれの中、死にかかっているジプシーがいたわ。

見かねた町の人がパンを無理やり持たせていた。

 

そしてローマにもたくさんのジプシーが。

旅行中には「人気のない路地ではジプシーに注意するように」とガイドさんから

いわれたけれど、どちらかといえばアグレッシブな感じではなく

力なく、募金を集めているといった風体。

 

旅行も終盤のローマでジプシーも見慣れてきたころ、

ママははっとするシーンを目撃したわ。

それは、カトリックのシスターが

ジプシーのお祈りをさげすんで無視したところ。

 

シスターだから募金しなきゃってことはないのだけど、

なんとなく、シスターは慈悲深いって勝手にイメージしていたのね。

その瞬間をとらえた時、ママのジャーナリスト魂に火がともったわ。

(いつ、ジャーナリストになった?)

 

 

1年でもっとも寒いこの時期に石畳の上に這いつくばるジプシー。

なぜかジプシーは頬かむりをしているので、ママはみんなへのお土産として

頬かむりを選んだわ。

 

ジプシーはね年寄ばかりではないの。中には若い人もいて、やっぱり石畳の上にじかにすわって募金を待っているの。

 

ママは犬を2匹飼う若いジプシーを見たわ。

寒そうに膝を抱えるジプシー。

(放送禁止用語を連呼するのはまずいのでは・・・)

実際、この日の気温は1℃だから、石畳が冷たくないはずがないの。

でも募金を集めるためには効果的だわ。

 

だけどね。すてき。犬がとても大事にされているの。

犬はしっかりと段ボールの上で寝かされて毛布にくるまっているのよ。

 

 

これなら、わたしもジプシーになってもいいかも。

 

ローマで一番楽しかったのは地元のスーパー

 

「今夜はスーパーで食事を確保してください」

というガイドの指令だったので地元のスーパーへ立ち寄ったわ。

(格安ツアーあるある・・・)

 

だけどママは大喜び。地元の人が食べる

生ハムやパン、ワイン、チーズを

地元価格で購入できるのだもの。

 

しかもイタリアのプラスティック食器やペーパーナプキン

つまようじはとてもおしゃれだった。

家に帰って兄に

「厄介すぎる、おしゃれな消耗品・・・

使うに使えないぞ。」と言われていたわ。

 

でもイタリアで一番たのしかったかも。スーパーでのお買い物。

 

 

ママが時間ぎりぎりまでスーパーで楽しんで、いよいよレジに並んでいたら。

そこへ、高級なお肉やワインを買い物かごにいれたご婦人が横に。

 

えええ?

さっき、シスターにお祈りしていたジプシー!?

ジプシーは小さなカンカンからユーロ玉をじゃんらじゃんらと・・・。

いや、5,000円はあるでしょう。

1日の稼ぎはいったい、いくらなんだろう。

もしかしたら、日本のパート主婦がぶちぎれるくらいあるかも知れない。

 

さすがにそのシーンは写真に撮れなかったらしいけど

店員さんやまわりローマっ子たちは、見慣れた光景といった感じ。

とにかくローマで一番楽しかったのは地元のスーパーだったわ。

 

わたしはベロニカ。

5年越しでやっとこの話が書けたね。

写真はなくても、なんとなく想像できたわ。

まだまだ書ききれないくらい、楽しいトラブルがあったのだけど

続きはまた数年後ね。

ローマで一番楽しかったのは地元のスーパー

でした。

 

<ちょっとお知らせ>

自宅で犬の尿検査を検討している方がいたら

郵送でできるサービスがあるので紹介するわね。

腎臓などの疾患やガンがわかるというの。

ここ

ページの一番下のボタンよ。

(ジプシーか?)

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