わたしはベロニカ。
わたしたち、犬と人の間には、リードというものがあるの。
雨上がりの公園で、おともだちの 杏ちゃんに会った。
大好きな同級生。
「あんちゃん、リードのこと、どう思ってる?」
杏ちゃんは うれしそうに言った。
もちろん、ママを守っておくためのものよ!
でもね、うちのママは すぐに リードから 離れてしまうから
目がはなせないの・・・
杏ちゃんは、いつも しっとり わたしのお話相手になってくれる女の子。
ちょっと、ほかの子が 考えつかないことを考えてるの。
「人間はね、家族とか、会社とか、いろんなものに リードでつながってるのよ。」
ママも?
はっしーも?
あ、 としくんは ノーリードだわ。
いつも、わたしが何かの疑問を持った時、いっしょに 考えてくれる女の子。
杏ちゃん。
わたしは 杏ちゃんが大好き。
わたしが いろいろ考えるところある時なんて
いっしょに、横で草をたべてくれたりして、何気なく、話をきいてくれるの。
やさしいおんなのこ。
でも、見えないリードってなんだろう?
人間はみんな、見えないリードをつけてるの?
杏ちゃんは、言った。
「見えないリードはね、知らない間に切れることがあるのよ。
だから、人間は見えないリードをとても大切にしてるの。」
こんな、繊細な、哲学的な かつ人生的な話をすると
マナちゃんは決まって、こういうの・・・・・
わたしは、ベロニカ。
【ふん、しょーもな】 というのは、標準語で言うと、たぶん、ああ、つまらないってこと。
そんな マナちゃんは やっぱり最強だわ!!
うちのパパはいつもお母ちゃんのリードをふりきってパチンコに行くんだよ~
☆*•。.•* クク @ ・ェ・@ より*•.。・*☆
ククちゃんのパパはパチンコが好きなんだね。
わたしの親戚にパチンコ大好きなおじさんがいて
それが気に入らなかった、奥さんは、なんと!
パチンコの機械を買ったの!!
「いつも家に、いてっ!」って。
おじさんは、ガレージにおかれた
パチンコ台にしょんぼり向かっていたわ。
そのおじさんは、まだ若かったのに、ガンで死んでしまったの。
パチンコ台を買った時に、リードは切れてしまったのね。
パチンコに行くのを許してあげてる、ククちゃんのママは
パパとリードがつながってるわ♪