ペットシーツ動かさない様お願いします

わたしは、ベロニカ。

今日は長い間、車で過ごした女の子。

夏場は犬にとって車は危険だけど、今は

お日様ぽかぽかでちょうどいいくらいだわ。

(なんであのガードマン、わたしのことガン見なのかしら・・・)

 

で、ここはどこかというと宝塚市役所。

としくんの住所変更やら、なんやらかんやらで

ママと一緒にこんなところまで送迎させられて

車でママとまちぼうけなのよ。

 

宝塚市役所はなぜかパルテノン神殿のようなデザインで

どこかの観光地にきたみたいな雰囲気だわ。

どれくらい待たされたか。

小一時間といったところだったかしら。

その間ね、なぜかべったりと寄り添って

手を恋人つなぎをしたカップルが3組も目の前を通って行ったわ。

 

ママがいうには「こんいんとどけ」を出しに来たんじゃないかって。

いわゆる結婚ほやほやさんね。

結婚ほやほやさんたちは、冬の寒空もものともせず

こぼれるような笑顔を見せていたわ。

知らない人だけど、なんとなく「おめでとう!」といいたくなったわ。

 

それにくらべて・・・

 

 

おっさんという生き物は何の役にも立たないのね。

というか、世話がかかるばかりだわ。

それもとしくんが名古屋出身で地の利がないというのもあるのだけど

確かこの町に住んでから10年以上はたったと思うわ。

 

そしてこの後は、食料品を買い込みたいので、スーパーまで

送っていくことになるのよ。

 

まあ体調も本調子じゃないから、いたしかたないわね。

 

さてさて、今日は家に帰ると面白いことが起きていたの。

それはペットシーツのことなんだけどね。

 

わたし、前にぷりんちゃんに教えてもらって

おしっこしてもいつまでもペットシーツがそのままだったら

足でねちょいちょいと動かすようにしているの。

 

するとね、なんと!

書きおきが!!

おばあちゃんだわ。

 

 

ペットシーツ動かさない様お願いします・・・

うちのおばあちゃん、なんてユニークなひとなのかしら。

犬に書きおきする人を始めて見たもの。

 

しかもお願いします、とあるわ。

 

わたしは、ベロニカ。

おばあちゃんは、わたしのトイレまわりに思い入れが強いようね。

 

 

 

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