２０１５年いかなご戦争

わたしは、ベロニカ。

いかなごをたくにおいがプンプンする部屋でくつろぐおんなのこ。

解禁と同時に毎朝、スーパーでは、ちょっとした

戦いが繰り広げられていたわ。

これを手に入れるために・・・。

ママのつくる　いかなごの佃煮は、

プリンちゃんのママに教えてもらったものなの。

３年前、味見させてもらって、

今まで食べたどの釘煮より、おいしかったのよ。

昔ながらの佃煮じゃなくで、いろんな材料がはいっていて、飽きないの。

あまりに　おいしいから、公園の犬ともは

みんな、作るのをやめて、プリンちゃんから買うことにしているくらいなの。

さて、その公園だけど、おもしろい公園なのよね～。

なんか、みんな本当によく、おしゃべりするし、犬も、親子もカップルもミックスなのよ。

こんな公園って、あんまりないと思うわ。

わたしは、いちおう、カップルの顔をのぞきこみにいってから

しつこくわんわん、言ってみたけど、愛にはかなわないのね。

 

そうそう、話は戻るけどね、そんなおいしいいかなごを作れる

ぷりんちゃんちのレシピどおりに、うちのママもがんばってるんだけど、

なんだか、うまくいかないのよ。

１回目は、いかなごがつぶれて、団子状態。

２回目は、艶のない、もっさり状態。

３回目は、飛び散った汁で全身いかなご状態。

４回目は、手をおおやけど。

５回目にいたっては、なんだか、うすーい釘煮。

そして、実験に実験をかさね、

わかったこと。

よりおいしいのを作ろうとして、ゆずをレシピの倍入れていたせいで

色が薄茶色になってしまっていたということ。

かんきつ類には漂白作用があったのね。

ぷりんちゃんママがレモンバージョンを作ってみてわかったこと。

 

わたしは、ベロニカ。

こうして、今年のいかなご戦争もなんとか終戦を迎えたの。

そして、わたしは、大切な、はにわの隠し場所を見つけたのよ。