わたしは、ベロニカ。
毎月、ママのイベントにつきあうおんなのこ。
今度はいかなごのくぎ煮。
いかなごのくぎ煮っていうのは、瀬戸内海の郷土料理なの。
こうなご、かますご、と地方によって呼び名がちがうわ。
春が近づくと、いかなご漁が解禁になって
スーパーでは、長蛇の列ができるのよ。
いかなごは、水揚げされてから 2時間がいのち。
お鍋に 調味料や材料をすべて 準備してから スーパーに並びに行くのよ。
うちでは、春になると、近所の人や親戚が 完成品をくれるから
つくろうなんて、誰も思わなかったわ。
ところが、去年、マダムのりこから もらった釘煮を食べて
なんておいしいの!?
そして、今年はぜひとも教えてもらうことに・・・
とても ゴージャスな くぎ煮なのよ。
ママは 行列をつくるのは、はっしーにまかせて
気合をいれていたわ。
マダムのりこが 講習会をしてくれるの。
これが、永久保存版のレシピよ!
ママは何回も練習して、お世話になっている人、あちこちに送ったの。
みんな、ほんとうに よろこんでくれたわ。
そして、ほとんどのひとが、お店で買ったものと思ったの。
わたしは、ベロニカ。
今週ママは、いかなごを作りつづけたわ。
はやく、マダムのりこみたく、上手にできたらいいね。