菊芋(きくいも)が癌に効いたのならうれしいのだけど

わたしはベロニカ。

うちのママがきくいもの商品化をはじめたのは、

ぷりんちゃんママがきっかけだったのだと

あらためて思い出すおんなのこ。

 

ある日、ぷりんちゃんママは

「菊芋って知ってる?おばがきくいもをすすめるのよ」と切り出したわ。

ぷりんちゃんママのママは糖尿病をもっていたの。

(ママのママの妹がおばさんね、ややこしいわ)

 

 

糖尿病は体質遺伝する—。

それを心配したおばさんが、

「きくいもって糖尿病の特効薬よ」とぷりんちゃんママに耳打ちしたのだわ。

うちのママは、その時初めて「きくいも」の存在を知ったの。

 

それから、ぷりんちゃんママもうちのママもネットで

きくいもについてのリサーチをし色んな情報を得たの。

 

<そして、わかったこと>

 

●糖尿病の人の血糖値を下げるイヌリンという成分が主成分であること

●イヌリンは乳酸菌の餌となる成分で腸内環境を整えること、大腸がんの予防に

●もともとインディアンの主食で、彼らは風邪をひいたり病気にならなかったこと

 

ママはすぐに商品化に動いたわ。

それは試行錯誤を繰り返して。

(何か社会貢献のできる仕事を探していたこともあったからなのだけど。)

 

じつはきくいもって時々テレビで紹介されているの。

スーパーフードだと企画ももりあがっていたわ。

 

だけどね、きくいもというのは、あまりにもまず過ぎて

浮かんでは消えるうたかた(泡)のように浸透しないの。

 

 

そこで、乾燥状態にして、ちょこちょことネットで販売することに・・・。

もっぱらブログ「わたしはベロニカ」で商品化の様子をアップしていたわ。

 

そんな中、ある日、ブログにコメントがあったの。

これは、個人的なことなのでオープンにはしなかったのだけど

とても胸を打つ書き込みだったわ。

 

はじめまして。

わたしは岩手県に住む94才の道夫(仮名)といいます。

わたしはもう医師にも「余命はわずかでしょう」といわれています。

肺がんに腎臓がん、今後も転移していくことだろうといわれいます。

 

写真はイメージです

 

だけど、わたしは生きたいのです。

どうしても、ガンでなど死にたくないのです。

毎日、インターネットで調べるうちに「わたしはベロニカ」に

たどり着きました。

 

お願いします。きくいもの情報をもっと教えてください。

そしてきくいもを、わたしに売ってくれませんか。

 

 

ずーーーーん

とくる書き込みだったわ。わたしはママとしばらく顔を見合わせて

どうしようかって、話し合ったわ。

 

ちょうど、北海道から取り寄せた「赤きくいも」があったので

わたしたちはすぐに段ボール箱に入れて

 

「岩手県なら土地もたくさんあると思います。

どうか、この種芋を栽培して菊芋をたくさん召し上がってください。

お代はいりません。どうかお元気で。」

と送ったの。

 

岩手県の道夫さんは、すぐにお礼の手紙と

現金書留に5千円をいれて送ってくれたの。

 

それはちょうど5年前のこと。

それから、こちらから連絡するのもためらわれたし

たまに思い出して「もう、お亡くなりになったかもね」と

わたしたちはつぶやいていたのよ。

 

ところがよ!!

今日、何気なくスマホをいじっていると

 

LINEに「道夫さんがお友達になりました」ってメッセージが!!

 

えええ?!

おじいさん、元気なんだ!

しかも、スマホに変えて、さらにLINEまでインストールしたということ?!

わたしたちはびっくりしたわ。

 

余命いくばくもないおじいさんが、LINE?

というか、目頭がじーんとするくらいうれしかったわ。

だって、もう100才じゃない!

 

もしよ!もし

きくいもががんに効いたのなら

こんなうれしいことはないわ。

 

道夫さん、生きていてくれてありがとう。

 

わたしはベロニカ。

たずさわるお仕事にはお金以上のものがあるのだと思う。

道夫さんのLINEには連絡していないけど、

会ったこともないおじいさんの安否がこんなに気になるなんて・・・

 

というか、おじいさんネットリテラシーが高すぎ(笑)

 

きくいもは今は丹波の農家さん

(プリンちゃんのおばさんね、結局)

の栽培する分を、加工して観光バスが乗り入れするほどの

大きな道の駅で販売させてもらうまでになったわ。

事業というほどには大きくなっていないけれど

 

確実にお客さんがついてくれて、誰かの役に立っていると思う。

誰かの役に立っている限りは決して製造をやめようとは思わない。

 

ママはいつも、そうやって偉そうに言ってるけど

きくいもを冷たい水であらって、ブラシで泥をかきだして

スライスして乾燥機で乾かし、グラム分けして梱包しているのは

うちのおばあちゃんよ。

 

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