イワシ、商品化への模索

わたしは、ベロニカ。

毎年、街がハロウィンで埋め尽くされるこの時期に

今年の海も終わりねって感じるおんなのこ。

 

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9月が台風系で雨ばっかりだったものね。

今日は、淡路島の岩屋に、また、イワシを取りに来たのよ。

1週間前とはちがって、秋風がびゅんびゅん。

 

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すももちゃんのママに、

「公園でベリーちゃんの笑った顔をみたことがない。」って言われたけど、

海とか、川ではそんなことないのよ。

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だって、楽しいんだもん。

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でも、きょうの目的はイワシだから、漁港側へもどることに。

砂浜と漁港が すぐそこなのが、岩屋のいいところよ。

 

漁港では、無理やりつれてこられた としくんが、イワシすくいに苦戦していたわ。

 

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先週にくらべて、イワシはずいぶんと、大きくなっている。

その分、知恵がついたみたいで、としくんの網を警戒して

うまく すくえなくなっていたの。

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イワシに完全になめられはじめ、としくんは嫌気がさしてきたの。

そこへ

それまで、何の役にもたたずに、クルマの後ろで寝腐っていた兄が

おもむろに、イワシすくいをはじめたわ。

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兄はみるみる、イワシをすくいはじめたわ。

 

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クーラーはみるみる まんたんになっていったわ。

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その光景には、漁港でつりをしている親子連れたちもびっくり。

みなさんに、おすそわけよ。

このイワシを乾燥させれば、無塩のわんこおやつが作れるわけよ。

 

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今年はみんなに試食してもらって、来年には干し鶏のように

商品化をする予定なのだわ。

 

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公園でみんなは、よろこんで試食してくれたの。

 

わたしは、ベロニカ。

なぜか、多くの犬ママが試食をしてくれたそうだわ。

 

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